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新幹線でトイレに行った男性「え?」離席中、彼女がとった行動に「どうしようこれ」

  • 2025.8.2
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

日常の中にある“ほっこりした発見”をマンガに描き、SNSで発信している中山少年さん。

1995年生まれ、東京都出身の彼が描く温かな日常のワンシーンは、多くの読者の心を癒やし続けています。

そんな中山さんが目にしたのは、新幹線で偶然目撃した、微笑ましいカップルのやりとり。お互いのことを思いやる“アイスのサプライズ”が、周囲の空気までも温かく包み込んだこの出来事。

今回は、中山さんが特に印象に残ったエピソードを伺いました。

シンクロする思いやり。“アイス4個”の奇跡

ある日、新幹線に乗っていた中山少年さん。
目の前の座席には、恋人同士と思しき男女が並んで座っていました。

彼氏くんがトイレに立った隙に、彼女さんがニコニコしながらアイスを2個購入。
「戻ってきたら、きっと喜んでくれるはず!」と、目を輝かせながら待っていたといいます。

しばらくして席に戻ってきた彼氏さんは、彼女さんが手にしているアイスを見て驚愕。
「実は...俺もアイス買ってきたんだよね~(笑)」

なんと、彼氏くんもまた、彼女さんのためにアイスを2個買っていたのです。
まさかのお互いサプライズに、ふたりで「え~!」「どうしようこれ(笑)」と顔を見合わせて大笑い。

そんな様子に、スプーンを届けに来た車内販売の店員さんや、周囲の乗客たちも思わず笑顔になったそうです。

子どもたちも巻き込んで、車内はやさしさの連鎖に

さらに、その様子を見ていた近くの子どもが「アイス食べたい~」とポツリ。

それを聞いた彼氏くんは「よかったらあげるよ~」と差し出そうとしますが、すかさず彼女さんが「トイレ行った人が持ってたアイスは嫌でしょ!」とツッコミを入れ、自分の方のアイスを手渡す一幕も。

「ちゃんと手洗ったよ~!」と照れた彼氏くんに、車内は再び笑いとあたたかさで満ちました。

そして物語はこれで終わりではありません。

アイスをもらった子どものご家族が、感謝の気持ちとして「わらび餅系のお土産」をおすそ分けしてくれたのです。

そのやさしさにお返しするように、ふたりはわらび餅とアイスの“和スイーツセット”を楽しみ始め、見ているだけでほっこりする空間が広がっていきました。

新幹線だけじゃない。駅や電車にも“やさしさの風景”はある

ーー他にも、移動中に体験された“ほっこり”した瞬間はありますか?

よく利用している京王井の頭線では、車内アナウンスで、早朝には「行ってらっしゃいませ」、夕方や夜には「今日も一日お疲れ様でした」と声をかけてくれることがあり、聞くたびにホッと安心できて、個人的にとても気に入っています。

また、ある日の夕方、突然の土砂降りに見舞われて雨宿りしていたところ、駅員さんが「電車の忘れ物で、長い間持ち主が現れなかった傘」を差し出してくださり、とても助かったことがありました。

もし、こうしたときのために古い傘を集めてくださっているのだとしたら、素敵なリユース精神だなと感じます。

ーー日常のさりげないやり取りの中にこそ、人と人との思いやりがにじみ出ていて、こちらまで優しい気持ちになりますね…

思いやりは、ふいに誰かの心をほどいてくれるもの

新幹線で交わされたカップルのサプライズ、子どもへの気遣い、そしてそれをそっと見守る大人たちのまなざし。

中山少年さんが描いたこの出来事は、特別ではないはずの日常に、やさしさと笑顔が連鎖していく瞬間を教えてくれます。

小さなサプライズも、ひと声のツッコミも、おすそ分けのお土産も、その一つひとつが、誰かの心をあたため、思い出になるのです。

見返りではなく、ただ“誰かのために”と思う気持ち。

それはきっと、誰でも持てる、日常を変える魔法のようなものなのかもしれません。


取材協力:中山少年

1995年生まれ。東京都出身。日常のほっこりした発見を漫画にしてSNSに投稿しています。



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