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マクドナルドの階段で立ち往生する客 気づいた店員の“たった一言”に「感動しました」

  • 2025.7.30
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出典元:TRILL撮影

日常の中にある“ほっこりした発見”をマンガに描き、SNSで発信している中山少年さん。1995年生まれ、東京都出身の彼が描く温かな日常のワンシーンは、多くの読者の心を癒やし続けています。

そんな中山さんが最近目にしたのは、混雑したラーメン店での心温まる出来事。学生のちょっとした気遣いが、おじさんたちや店員さんの優しさへとつながる、素敵な連鎖が起きていたのです。

今回は、中山さんが特に印象に残ったエピソードを伺いました。

学生の気遣いが生んだ「幸せ」の連鎖

混雑するラーメン店で、中山さんが目撃したのは3人組の仲良しなおじさんたちの来店シーン。店内は満席で、3人が並んで座れる席はなく、1人だけ離れた席になりそうな状況でした。

「それを見ていた近くの学生さんが、さりげなく店員さんに声をかけて、自分の席を譲ったんです。3人が並んで座れるように気を配っていたんですよね」と、中山さん。

その優しさに、店員さんは味玉をサービス。さらに、おじさんたちからはチャーシュー丼をごちそうされ、最後はデザートまでついてきたのだそう。

「学生さんが『美味しい幸せだ〜』と満面の笑みでラーメンを頬張っていたのが印象的でした」

階段が壁になった瞬間…救いの声

――他にも印象に残る店員さんの神対応はありましたか?

一番感動した出来事は、都内のマクドナルドで目にした光景でした。

そのお店はちょっと変わったつくりで、入口は地上階にあるんですが、注文カウンターが地下にあるんです。しかも、エレベーターやエスカレーターがなくて、階段を使うしかない構造で。

ある日、足の不自由なお客さんが階段の前で困っている様子を見かけたんです。すると、ちょうど入口付近にいた店員さんがすぐに気づいて、「注文取ってきましょうか? お席に座ってて大丈夫ですよ」って声をかけていたんですよね。

たった一言だったんですが、そのお客さんの表情がパッと明るくなって、安心したように見えたのがすごく印象的でした。

実はその店舗、以前からよく行っていたんですが、いつ行っても店員さんたちが明るくて、接客もハキハキしていて、本当に素敵だなと思っていたんです。

――素敵なお話です…!心温まりました…

実はもうひとつ、心に残っている出来事があります。ダイソーで買い物をしたときのことなんですが、割れ物を買ったので新聞紙で包んでもらったんですね。

家に帰って開けてみたら、その新聞紙が偶然ハート型になっていたんです。意図的なのか偶然なのか分からないんですけど、「えっ、ハートだ!」って、思わずクスッとしてしまって。

ほんのささいなことなんですけど、その瞬間すごくあたたかい気持ちになりました。

気遣いは、誰にでもできる贈り物

学生とおじさんたちの交流、マクドナルド店員の優しさ、新聞紙の小さなハート。中山少年さんが出会ったこれらの出来事は、「ちょっとした気遣い」がいかに日常を明るく照らすかを教えてくれます。

特別な資格も、大げさな準備もいりません。相手を思う心と、それを行動に移す勇気。そして、小さな幸せに気づく感性があれば、誰もが誰かの一日をやさしく変えることができるのです。

中山少年さんが描く日常のやさしさは、私たちにも「気づき」と「優しさの種」を届けてくれるのかもしれません。


取材協力:中山少年

1995年生まれ。東京都出身。日常のほっこりした発見を漫画にしてSNSに投稿しています。