「あまりに面白すぎて震えた」「2日連続で映画館で観た」“原作改変”なのに大絶賛…「文句の付けようがない」奇跡の実写映画とは？

2025.8.7

何度観ても心を奪われる――そんな“繰り返し観たくなる映画”には、物語の深みや演出の妙、キャラクターの魅力など、強く惹きつける理由があります。今回はそんな“繰り返し観た映画”5選をセレクトしました。

本記事では、第4弾として映画『岸辺露伴は動かない懺悔室』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

映画『岸辺露伴は動かない懺悔室』どんな作品？

作品名（配給）：『岸辺露伴は動かない懺悔室』（アスミック・エース）
公開日：2025年5月23日

あらすじ

岸辺露伴（高橋一生）は、仮面をかぶった男・田宮（井浦新）が誤って浮浪者を殺してしまったことでかけられた呪いの告白を聞いてしまいます。その呪いは「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」というものでした。それゆえに、幸せから逃げて生きていた男は、ある日娘を見てふと幸せを感じてしまいます。その瞬間に死んだはずの浮浪者が目の前に現れ 「ポップコーンを投げて３回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を受け入れろ…」と通達。

露伴は思わず、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使うのですが、いつのまにか露伴にも“幸福になる呪い”が襲いかかっている事に気づきはじめ――。

ファン熱狂！リピーター続出の絶賛映画

映画『岸辺露伴』シリーズは、毎回人気を博しますが、今回の『懺悔室』に関しては、今まで以上の大反響！それは、原作の中でも一番映像化が難しいといわれていたからです。『懺悔室』は、原作ではシリーズ1作目。露伴を演じる主演の高橋さんも、映像化を知った時、身が引き締まる思いだったとか。

視聴者からは「5回は観た」「原作を大切にしてるのよくわかる」「2日連続で映画館で観た」など絶賛の声が集まっていました。

ポップコーン対決を描けるのか？！奇跡の映像化を果たした名作

前述してきたように『懺悔室』は、映像化が一番難しいといわれていた作品です。原作を知っている人にはわかるようですが、露伴を主人公として描くには違和感があるような物語なのです。岸辺露伴ファンも、原作者も、映画を作る側としても実現は難しいだろうという見解だったとのこと。

そして、テレビドラマシリーズが始まり3年ほど経過したころ、もしかして『懺悔室』の映像化ができるかもという空気が漂い始めたそうです。その時に残っていた課題は“露伴が動かないことをどうするのか”“そもそもポップコーン対決を映像化できるのか”の2点だったとか。

その課題をクリアした時の様子を、監督の渡辺一貴さんが、SCREENONLINEのインタビューで次のように話していました。

今回“ポップコーン対決”の場面は水尾にかかっているので、本当に全身全霊でポップコーンを食べてもらいました（笑）。このシーンは最大のみどころの一つですし、大東さんとしてもやり切っていただいて、そのシーンの撮影後、抜け殻のようになっていました。
出典：『【インタビュー】異例の演出もあった『岸部露伴は動かない懺悔室』渡辺一貴監督』 SCREENONLINE 2025年5月26日配信

ポップコーンシーンの実現が、この映画の人気を作り出したのかもしれませんね！

原作ファンも絶賛した名映画

『岸辺露伴』シリーズは、原作ファン、映画ファン、ドラマファンなどたくさんのファンが存在します。原作を元にした実写化作品は、原作とのギャップを感じ、原作ファンから厳しい意見が出てしまう傾向にありますが、本作では多くのファンが絶賛。

SNSでは「この作品はホントいい原作改変をするなぁ」「あまりに面白すぎて震えた」「あの短編をここまで上手く映像化するの凄すぎる」「文句の付けようがない」と大絶賛の声が相次いでいました。

そしてまた、出演キャストにも岸辺露伴ファンが多く、出演を熱望していたり、出演が決まって歓喜した人もいるようです。出演者の井浦新さんは原作からずっとファンだったようで、完成報告会見で次のように語っています。

あまりにも好きすぎて具合が悪くなるくらい。毎日推し活してる感じで、ファンが聖域に入ってしまうような感覚が本当に苦しかったです。一生くんや渡辺監督はじめ、キャスト・スタッフの皆さんが5年かけて作ってきた座組だからこそ大きな受け皿で僕たちをすっと迎え入れてくれました。それがこちらにも伝わってきて、作品の世界に没入できました。時間はかかったんですが、最後は幸せしか残ってないです。
出典：映画『岸辺露伴は動かない懺悔室』完成報告会見 2025年4月15日開催

心から作品を愛していることが伝わるコメントですよね！映像化が難しいといわれた『岸辺露伴は動かない懺悔室』ぜひ、ご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。

※記事は執筆時点の情報です