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「覚悟して観るべき」「気持ち悪い…」予告映像が“一部で上映禁止”の異例事態に…「震えっぱなし」トラウマ級の恐怖が走る名映画

  • 2025.8.8

映画の中には公開を待ち望まれながらも、さまざまな事情によって本編や予告映像が上映中止となった作品があります。今回は、そうした“一度上映禁止になった邦画”の中から、5本をセレクトしました。

本記事ではその第4弾として、映画『ミンナのウタ』(松竹)をご紹介します。謎のカセットテープから始まる呪いの連鎖と、日本ホラー界に新たな恐怖のアイコンを生んだ少女“さな”の正体とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2021』授賞式に出席する白濱亜嵐(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ミンナのウタ』(松竹)
  • 公開日:2023年8月11日
  • 出演:白濱亜嵐(本人 役)

GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー、小森隼がパーソナリティを務めるラジオ番組の収録前にラジオ局の倉庫で“ミンナノウタ”と書かれた30年前のカセットテープを発見した小森。収録中、不穏なノイズとともに「カセットテープ、届き…ま…した…?」という少女の声が響き、その後、小森が行方不明になってしまいます。

マネージャー・角田凛(早見あかり)は、元刑事の探偵・権田継俊(マキタスポーツ)に捜索を依頼。リハーサル中、他のメンバーも少女の霊を目撃したと証言し、さらには「妙なメロディーが頭から離れない」と語る者も現れます。

捜査が進むにつれ、恐怖の連鎖の源は女子中学生の霊“さな”であることが明らかになります。さなが奏でる“呪いのメロディー”によって、次々と恐怖が拡大していき――。

世界を震撼させたホラー監督が挑む“恐怖の原点回帰”

映画『ミンナのウタ』を手掛けたのは、ジャパニーズホラーを代表する清水崇監督です。映画『呪怨』シリーズで名を広め、Vシネマから劇場版、ハリウッドリメイクを経て、日本人監督として初めて全米興行収入No.1を獲得。近年は映画『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』の“恐怖の村”シリーズでヒットを連発し、現代ホラーの第一人者として知られています。

本作では、『リング』の貞子や『呪怨』の伽椰子に続くような、新たなホラーアイコン“さな”が登場します。出演者にはGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー全員が本人役で参加し、現実とフィクションが交錯する独特の緊張感を演出。さらに、早見あかりさんがマネージャー・凛役、マキタスポーツさんが元刑事の探偵・権田を演じています。

主題歌『ミンナノウタ』はGENERATIONSによる書き下ろし曲で、苦しみや悲しみといった感情を深く表現し、映像と音楽が一体となって恐怖を増幅させています。

予告映像が“一部で上映禁止”となった最恐ホラー

映画『ミンナのウタ』は、ゴールデンウィークに全国の一部劇場で本編前に流れた特別映像が想定以上の恐怖を与えたため公開前から“怖すぎる”と話題になりました。

映像は、薄暗い廊下に立つ男性が振り返った瞬間、少年が全速力で飛びかかる場面から始まります。さらに、カセットテープに“命が消える音”を集める女子中学生・さなの奏でる呪いのメロディーが流れ、観客を恐怖で包み込みました。

映画館でこの映像を観た人たちは「心臓止まるかと思った」「怖くて死にそう」「ホラー慣れしているのに悲鳴を上げた「気持ち悪い…」「覚悟して観るべき」とSNSに投稿。

これらの反響を受け、一部劇場ではファミリー向け映画の上映時には流さない措置が取られ、事実上の“上映禁止”に。『リング』『呪怨』に続く新たなホラークイーン“さな”の存在は、本編公開前からトラウマ級のインパクトを残しました。

和風ホラーの真骨頂

本作には、観客の心を揺さぶる恐怖シーンがいくつも散りばめられています。なかでも印象的なのが、呪いのメロディーが逆再生で流れる場面です。耳に残る不気味な音が響くたびに、画面越しでも背筋が冷たくなるような緊張感が走ります。

また、誰もいない夜道を歩くシーンは、視線を感じるような独特の怖さを描き出し、観る者を息苦しいほどの不安へと誘います。

白濱亜嵐さんは2023年7月11日に丸の内ピカデリーでおこなわれた完成披露試写会イベントで次のように語っています。

僕自身ホラーが好きで、ホラーファンの皆さんには『皆さんの観たかったものがついに公開されますよ!』と伝えたいです。女子学生、制服、おかっぱ頭、カセットテープ…。僕ら日本人のDNAに刷り込まれている怖いものが詰め込まれた映画です
出典:映画『ミンナのウタ』 7/11(火)完成披露試写会 レポート(映画『ミンナのウタ公式』サイト) 2023年7月12日配信

この言葉通り、本作は日本的ホラー特有のじわじわ迫る恐怖が物語全体を覆い、観客を深い恐怖の世界へ引き込むホラー・ムービーです。

「清水ホラーここにあり」極上の名作ホラー

本作の公開後、SNSには「この霊はバックボーン含め歴代トップクラスに不快」「トイレに行けない」「お母さんが迫ってくるシーンがトラウマ」「まさに“清水ホラーここにあり”」「震えっぱなし」と絶賛する声が多く、強烈なインパクトを残したことがうかがえます。

清水崇監督による原点回帰作品である映画『ミンナのウタ』は、特別映像が一部で上映禁止措置を受けるほどの強烈なインパクトを与え、観客の記憶に鮮明に残る作品となりました。


※記事は執筆時点の情報です



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