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「ショックすぎる…」「面白かったのに」“打ち切り疑惑が浮上”し悲痛の声あがるも…「知らなかった」“豪華共演”が話題の名ドラマ

  • 2025.8.10

視聴者から惜しまれつつ終わったドラマのなかには、「打ち切りだったのでは」と噂される作品があります。今回は、そんな"打ち切りが囁かれた名作ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第5弾として、ドラマ『ひと夏のパパへ』(TBSテレビ)をご紹介します。血のつながりだけでは築けない、父と娘の絆。すれ違いながらも心を通わせていく“ひと夏の奇跡”とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画の完成披露試写会に出席した上戸彩(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『ひと夏のパパへ』(TBSテレビ)
  • 放送期間:2003年7月2日~9月3日
  • 出演:上戸彩(望月まりも 役)

17歳の女子高生・望月まりも(上戸彩)は、これまで母とふたりで静かに暮らしてきました。しかし、突然の病で最愛の母を亡くし、ひとりぼっちになります…。残されたのは、一通の公正証書。その書面には、まりもが聞いたこともない“父親の名前”が記されていました。

戸惑いながらも、その名前を手がかりに父を探し始めたまりもは、“ショーパブ・招き猫”というにぎやかな店にたどり着きます。道を尋ねるつもりが、個性豊かな人々に囲まれ、話は思わぬ展開に。店長の岡本章介(柳沢慎吾)らの助けでようやく再会を果たした“父”は、まりもが思い描いていた人物とはまるで異なる男性でした。

その男の名は桐島薪平(北村一輝)。38歳の自称探偵で、部屋は散らかり放題、家計も火の車という“ダメ親父”でした。まりもを前にして「娘なんかいない」と言い張りますが、公正証書の名前を見て言葉を失います――。

理想とはほど遠い父との出会いに戸惑いながらも、血のつながりを信じて前に進もうとするまりも。そして、突然現れた“娘”の存在に困惑しながら、どう向き合えばいいかを探る薪平。

そんな不器用なふたりが、少しずつ絆を築いていく――そんな、ひと夏の親子の物語です。

上戸彩の連続ドラマ初主演作

ドラマ『ひと夏のパパへ』は、2003年にTBSテレビで放送されたオリジナルドラマです。脚本を手がけたのは、ドラマ『スペシャルドラマ 探偵学園Q』や『ホットマン』シリーズなどで知られる樫田正剛さん。

演出を担当したのは、ドラマ『モダンラブ・東京』や映画『母性』『ノイズ』『ここは退屈迎えに来て』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』など、数多くの話題作を手がけている廣木隆一さんです。

主演は当時17歳の上戸彩さんで、本作が連続ドラマ初主演となりました。母を亡くし、突然“父親”と名乗る男と出会う女子高生・まりもを真っすぐでひたむきに熱演。

実の父・薪平を演じたのは北村一輝さんです。頼りなく不器用な“ダメ親父”を、コミカルかつ繊細に表現し、上戸さんとの“親子の間合い”を絶妙なバランスで体現しました。

そのほかにも、桜井幸子さん、柳沢慎吾さん、市原隼人さんをはじめ、実力派俳優たちが脇を固め、物語に深みと温かさを加えています。

共演が話題に…歴代ヒロインの再会

豪華キャストが顔をそろえる本作のなかでも、特に注目されたのが桜井幸子さんです。

桜井さんは、1993年に放送されたTBSドラマ『高校教師』でヒロインを演じ、“平成のヒロイン”と称されました。そして10年後、同じ『高校教師』シリーズの2003年版で新たにヒロインを演じた上戸さんと、本作で共演。この“歴代ヒロイン同士の共演”は、当時大きな話題となりました。

ところが、視聴率は低迷。2003年9月3日に最終回を迎え、全10話で終了となりました。

一部では「打ち切りだったのでは」との声も上がっていますが、TBS側から正式な発表はなく、真相は明らかになっていません。SNSでは「打ち切りなのかな…」「面白かったのに」「ほんと好きだった…」「ショックすぎる…」と悲しみの声が相次ぎました。

また、本作品には根強いファンが多く、今なお「もう一度観たい」といった声が見受けられます。視聴率では語りきれない、心に残る作品として記憶されていることは間違いなさそうです。

「あの人が出てたなんて」…”まさかの犯人役”で出演していた名俳優

ドラマ『ひと夏のパパへ』には、後に国民的俳優となる堺雅人さんが、第5話のゲストとして出演しています。演じたのは、主人公・まりも(上戸彩)を背後からナイフで脅す誘拐犯役。緊張感のある展開のなかでも、特に印象に残る場面のひとつです。

当時はまだ、堺さんの名前が広く知られる前でしたが、のちに思わぬかたちで再注目されることになります。

それから10年後の2013年、TBS日曜劇場『半沢直樹』シリーズで、堺さんと上戸さんは夫婦役として本格共演を果たします。堺さんが主人公・半沢直樹を、上戸さんがその妻・花を演じました。

10年の時を経て“主役とその妻”として再び顔を合わせたという事実は、ファンの間でも語り継がれるエピソードとなっています。SNSには、「堺さんが第5話に出てたことに驚いた「共演してたのか…」「知らなかった」といった声も見られます。

また、堺さんの登場シーンをもう一度観たいという声は今も根強く、わずか数分の出演ながら、現在では“お宝シーン”として有名な名場面になっています。

このように、細部まで記憶に残ることこそが、この作品の魅力といえるのかもしれません。今も多くの人の心に残る“夏の名作ドラマ”です。


※記事は執筆時点の情報です