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身に覚えのない《食品》が玄関に…→フードデリバリーサービス側の誤配送ながら、その“対応”に違和感

  • 2025.7.20
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

フードデリバリーサービスが普及する中、配達ミスによるトラブルも増加しています。

特に問題となのが、誤配送された食品の処理方法。今回は、フードデリバリーを利用していない家庭に食品が誤配送され、企業側から「そちらで破棄してください」と言われた50代Aさん(仮名)の体験談を紹介します。

企業の無責任な対応に驚いた誤配送トラブル

これは、投稿者Aさん(仮名)が最近体験した、フードデリバリーの思わぬトラブルに関するエピソードです。

ある日の夜19時過ぎ。暑い日が続く夜に、Aさんの家の玄関前に突然フードデリバリーの食品が置かれていました。家族の誰も注文しておらず、まったく心当たりがありません。

不審に思いながらも、まずはネットで問い合わせ先を検索。しかし電話窓口はなく、メールで連絡を入れると、返ってきたのは思いがけない返答でした。

「対応できませんので、そちらで破棄してください」

——全く関係のない家に、放置された食品の処分を依頼するという対応に、Aさんは唖然としたといいます。

中身は手つかずの卵やご飯。時間が経っていたとはいえ、食べ物をそのまま捨てることに罪悪感がありました。Aさんは念のため、該当の飲食店にも連絡。店側からは「実はこういった誤配送が時々ある。店舗でも人手不足で対応できないので、本部には店からクレーム入れときます」との説明があったそうです。

さらに詳しく話を聞くと、どうやらその商品はすでにキャンセルされた注文だったことも判明。つまり、本来は配達対象ですらなかった「行き場のない食品」がAさん宅に誤って届けられたのです。

Aさんは改めてフードデリバリー側にメールで「回収してほしい」と要請しましたが、返ってきたのはまたしても同じ文面。

「ご希望に添えず申し訳ありませんが、そちらで破棄をお願いします」

最終的には、なんの責任もない家庭に「処分」という後始末が丸投げされるかたちに。納得がいかず、後日Aさんは電話窓口を調べ直して再度問い合わせをしました。


しかし、そこで返ってきたのは「その事例に対応するシステムがない」という、さらに信じがたい回答。誤配送の原因も、配達員への対応も明かされることはありませんでした。

Aさんは言います。

「会社が関係無い家に、引き取り先の無くなった「食品=生ゴミ」を放置した上、処分を頼む。怒りを通り越し呆れています。」

「企業も個人も「見えないユーザーには迷惑かけても知らん顔」がまかり通ってしまうのに危機感を覚えます。」

私たちの日常に浸透したフードデリバリーサービス。しかしその裏では、こうした“誰かに押しつけられる迷惑”が発生していることにも目を向ける必要がありそうです。

システムの不備が招く理不尽な押し付け

Aさんの体験談は、フードデリバリーサービスの構造的な問題を浮き彫りにしています。

特に問題なのは、誤配送に対応するシステムが存在しないという点。サービスの急拡大に伴い、こうした「想定外」のトラブルへの対処が追いついていない現状が見えてきます。

食品ロスの問題も含め、フードデリバリー業界全体でより責任ある対応が求められています。利用者だけでなく、巻き込まれた第三者への配慮も欠かせない要素でしょう。


※本記事では読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。

アンケート実施日:2025年7月17日
投稿方法:TRILL 募集フォームより
投稿者:50代 フリーター・アルバイト