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薬を出し忘れた医師「看護師が声かけてよ」ミスの帳消し発言にあ然…「さすがにおかしいでしょ…」

  • 2025.7.31
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役看護師のsaoriです。

なんでもかんでも人に頼って生活している人、あなたの周りにもいませんか?

それが子どもならまだしも、いい年した大人が自分のミスや抜けを他人に押し付ける姿ほど、見苦しいものはありません。

今日は、私が病院で勤務していた時に医師からミスを押し付けられた実体験をご紹介します。

1週間ごとにお薬が処方されるシステムだったが…

私が勤務していた病院では、入院患者さんのお薬は主治医が1週間ごとに処方するシステムでした。

もし処方がされていないと、薬局から「今週分の処方がありません」「お薬が今週で切れます」といった連絡が主治医に届くようになっていました。

私たち看護師は、毎食前に受け持ち患者さんへお薬を配るという流れで日々の業務を行っていました。

ある日、内服が切れている患者さんが…

ある日勤の日。

その日は人手が少なく、受け持ち関係なく私がすべての患者さんにお薬を配ることになっていました

その中で、Aさんという患者さんのお薬がその日から切れていることに気づきました。

「先生の出し忘れかな。念のため日勤リーダーに報告しておこう」と思い、詰所に向かいました。

患者Aさんの主治医がまさかの発言

詰所に入ると、Aさんの主治医であるB先生が電子カルテに記録を打っていました。

リーダーは不在で、その場にはB先生と私の2人だけ。

B先生はこちらに気づくと、こう言いました。

「ねえ、Aさん今日からお薬切れてるんだけど。俺、出し忘れてるじゃん。看護師さんが薬配ってるんだから、切れてるのわかってるよね? 声かけてよ。」

私は思わず、「薬局から処方切れますって連絡が行ってるはずですけど」と返答。

するとB先生は、

「それでも忘れちゃうんだから声かけてよ」

と、さらに押してきたのです。

(いやいや、それはさすがにおかしいでしょ……)

そう思いながらも、私は感情的にならずにすぐ看護師長へ報告しました。

看護師長は状況を把握するとすぐにB先生に対応。

「自分の仕事は自分ですること。薬局から連絡が来ている時点で処方すべき。自分のミスをうちのスタッフに押し付けないでください」と、きっぱり注意してくれました。

するとB先生は私に「さっきはごめんね」と謝ってくださり、反省の様子を見せていました。

ミスが起きた時に、どう対応するか

医療現場において、ミスは決して許されません。そのうえで、もしミスが起きてしまった場合、その責任を他人に押し付けることは言語道断です。自分のミスを他のスタッフに転嫁することは、チーム内の信頼を損ね、最終的には患者さんにも悪影響を与えることになります。

この出来事から私が学んだのは、ミスをした際には冷静に自分の責任を受け入れ、迅速に対応策を講じることの重要性です。医療現場でも日常生活でも、問題が起きた時には他人に責任を押し付けるのではなく、自分で対策を考えて行動する姿勢が何より大切だと実感しました。 


ライター:saori

2011年に看護師を取得し、急性期病院と施設内訪問看護を経験。現在は子どもに関わる仕事に従事中。看護師×webライターとして活動している。「言葉」で人を救いたい!と心に響くような発信を意識しています。3人の子どもを育てながら働くパワフルママ。