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病棟で充満する匂いに違和感…→個室病室の扉を開けると、“衝撃の光景”に「絶対にNGです」

  • 2025.7.20
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画像:photoAC(※ 画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役看護師のsaoriです。この匂い、なんの匂いなんだろう?嗅いだことあるな…という経験はありませんか?

私が病院勤務の時は、消毒の匂いや食事のできたてのご飯の匂いなど、状況に見合った匂いを嗅ぐことがたくさんありました。

しかし一度だけ、病院にそぐわない匂いに遭遇した出来事がありました。今回はそのお話をしていきたいと思います。

ある日勤の日、どこからか病院にそぐわない匂いが…

いつものように日勤で働いていたある日のこと。患者さんのところへ回ろうと病室の廊下を歩いていると、どこからか病院にはそぐわない匂いがしてきました。

その匂いは…たばこ!

「病院だし、まさか病院内で吸う人なんていないよね。私の鼻がおかしくなったのかな?」なんて思っていました。でもどんどんたばこの匂いが強くなってきたような気がしてきた私。詰所に戻ったタイミングで同僚に「なんかたばこの匂いしない?」と聞いてみたのです。

すると同僚からは「そうやんな!私もすると思っててん!」との返事が。

日勤スタッフが詰所に戻ってくるたびに「なんか廊下からたばこの匂いがするんだけど」と声が出たため、これは誰かが病棟内で吸っているのではと確信。スタッフで手分けして匂いの出どころを探そうという話になりました。

ある患者さんの病室を開けると衝撃の光景が…!

私は個室側を中心に捜索。そしてある患者さんの病室に「失礼します」と言って入ると…その病室の患者さんがベッドの上でたばこを吸っているではありませんか!

匂いの出どころはここだったのか!と思いながら、「〇〇さん、ここは病院なのでたばこを吸っちゃだめです!」と注意していると、それを聞いた同僚たちが皆わらわらと集まってきました。

患者さんによく話を聞くと「1本ぐらい吸ってもバレないだろう」と思って吸ってしまったとのこと…

厳重に注意し、たばことライターは没収となり、少し落ち込んでいる患者さんでした。

なんでも思い込まずに事前に説明することが大事

たばこを吸う時に使用するライター。火気は酸素下では発火の恐れがあるため、酸素使用中の周りで使用することは絶対にNGです。

病院では酸素を投与して治療している方々がたくさんおられます。

病院で働く私たちにとって、施設内禁煙は当たり前。しかしその考えが患者さんに浸透しているとは限りません。

自分たちの当たり前を患者さんも知っているだろうと思い込むのではなく、しっかりと説明することが大事だなと感じた出来事でした。


ライター:saori
2011年に正看護師免許を取得し、急性期病院と施設内訪問看護を経験。現在は子どもに関わる仕事に従事中。看護師×webライターとして活動している。「言葉」で人を救いたい!と心に響くような発信を意識している。3人の子どもを育てながら働くパワフルママ。