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大人が意外と悩む算数「5人で6Lのジュースを等しく分けると」→1人分は何mL?

  • 2025.6.29
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算数・数学では、計算力だけでなく、文章を読み取る力も求められることがあります。

算数が苦手な方の中には、「文章題が難しくて…」という理由でつまずいた経験がある方も多いのではないでしょうか。

状況をしっかり整理し、式を立てることができれば、文章題も自信を持って解けるようになります。

今回は、そんな文章題に挑戦してみましょう。

問題

5人で6Lのジュースを等しく分けます。1人分は何mLですか。

きちんと式を立てて、計算することができるでしょうか?

解答

今回の答えは「1,200mL」です。

解説

この問題でよくある間違いは「5÷6」と式を立ててしまうことです。「5」「6」「分ける」といったキーワードだけで考えると、誤った方向に進んでしまうことがあります。

問題をよく読んでみると、6Lのジュースを5人で分けるとあるので、正しい式は「6÷5」です。

6÷5=1.2

この時点では、1人分が「1.2L」であることが分かりました。

しかし、求めるのは「mL」単位の答えですので、単位の変換を行いましょう。

1L=1,000mLなので、
1.2L=1.2×1,000
=1,200mL

したがって、正解は「1,200mL」となります。

文章の読み取りについて

日本語の文章では、語順を多少入れ替えても意味が変わらないことがあります。

・5人で6Lのジュースを等しく分けます。
・6Lのジュースを5人で等しく分けます。

この2つの文章は同じ意味を表しており、どちらも「6÷5」で計算することになります。

ところが、数年前に実施された全国学力・学習状況調査では、小学6年生のおよそ半数が、この違いを正しく理解できていなかったという結果が出ています。

つまり、文章題を解くには、何が起こっている状況なのか、どんな情報をもとに何を求めるのかを、正確に読み取る力が必要なのです。

まとめ

今回の問題は比較的短い文章でしたが、文章題に取り組む基本的な考え方はこれと同じです。

数式の意味をしっかりと理解しながら問題に向き合うことが、算数・数学の力を高める第一歩です。

ぜひ多くの問題に取り組んで、着実に力をつけていきましょう。

※解き方は複数存在する場合があります。本記事はその一例としてご紹介しています。



文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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