1. トップ
  2. 恋愛
  3. 子どもが嫌な気持ちを抱えてしまったら?「傾聴」を取り入れて共感することからはじめましょう。

子どもが嫌な気持ちを抱えてしまったら?「傾聴」を取り入れて共感することからはじめましょう。

  • 2025.6.9

失敗や恥ずかしい思いをいつまでも悩んでいて辛そうな子どもへ、どんなアドバイスができる?どんな接し方をしたらいい?そんな悩みについて、薬剤師として多くの患者さんと向き合ってきた経験もあるVenusmile代表の武田三千代さんにお話を伺いました。

ママ広場

子どもが忘れたい記憶を抱えたら

成長に伴い自分を取り巻く社会が広がっていく中で、子どもたちは多くの経験を積んでいます。そのような中で辛かったこと、くやしかったこと、悲しかったことなど、忘れたい記憶の一つや二つは出てくると思います。でも子どもの「人生の学び」において、その記憶を「忘れる」ことは必ずしも得策ではないかもしれません。

「忘れる」とはどういうことでしょうか?

「忘れる」には大まかに2種類あると考えられます。一つは、覚えておこうと思っていた事が頭の中で呼び起こせない、いわゆる「うっかり」というものと、もう一つは、「意図的に」気にせず思い出さないようにする、というものです。今回はこの「意図的に思い出さないようにする」に焦点を当ててご説明します。
意図的に思い出さないようにするとは、その嫌な出来事とその時の気持ちを「封印」することです。ではその封印した気持ちはどうなるかというと、私たちの「潜在意識」に保管されます。
私たちの意識というのは、自覚している意識「顕在意識」と自覚していない「潜在意識」に分けられ、その割合は顕在意識3~5%、潜在意識95~97%といわれ、潜在意識が圧倒的な割合を占めます。
目の前にある出来事や状況を判断して行動を決定するのは顕在意識ですが、その判断の基準となるのが過去の経験や感情・思考・行動です。この過去の経験が保存されているのが潜在意識なので、認識できる現実というのは潜在意識の影響を受けて作られることになります。忘れたと思った「嫌な気持ち」は、実は潜在意識に存在して、現実を作る意思決定に大きく影響していると考えられています。

ネガティブな思いから作られた感情は、自己肯定感を下げたり、目標達成の妨げになることがあります。「嫌な気持ち」を忘れようとするのではなく、それを外したり、ポジティブな記憶に書き換えることができれば、子どもの可能性をひろげることができるかもしれません。

親としてできること

では、子どもに元気がなかったり、悩んでいるような様子に気づいたら、親としてどんな声かけができるでしょうか?
まずは子どもと親御さん自身がリラックスできる環境が必要です。そして、さりげなく学校の様子や体調を聞いてみるといいかもしれません。そのうちにお子さんがその時のことを話してくれたら、「悔しかったね」「辛かったね」「悲しかったね」とその時の気持ちに共感してあげましょう。次に「なんでそう感じたの?」「どうだったらよかったの?」「そうだったんだね」「そう思ったんだね」とお子さんがいうことを否定せず、ひたすらお子さんの立場に立って聞いてあげてください。するとお子さんの本心や本音がでてくるかもしれません。お子さん自身が自分の本心に気づき、その気持ちに寄り添ってもらえると、その感情は癒されて昇華していきます。癒されたことによりネガティブな感情は薄れていくでしょう。さらに、「ではどうしたらそれを達成できると思う?」「それに対して何ができるかな?」ということまで聞ければ、嫌だった記憶はポジティブな目標へと変換されて、人生における糧として生かすことができるかもしれません。

お子さんの話を否定せず聞くこの「傾聴」はカウンセリングでよく使われる手法で、はじめはうまくできないかもしれませんが、お子さんのことを理解しようとする気持ちがあれば誰にでもできますし、ある程度大きいお子さんであれば自分でやることもできます。その際、出てきた思いを紙に書くことをおすすめします。日ごろから実践することでお子さんとの信頼関係が深まりスムーズなコミュニケーションができるようになるので是非やってみてください。

しかしこの傾聴における内観の作業は、その時の辛かった感情と対峙することになるので、親御さんだけでは対処しきれない場合があるかもしれません。そういう場合には専門家によるカウンセリングを受けることをお勧めします。
このアドバイスにより、お子さんがネガティブな感情の影響を受けずに、やりたいことになんでも挑戦できるようになっていただければ幸いです。

参考:
ベスリTMS横浜醫院
https://yokohama-tms-clinic,jp/kokoro-filter
Kampoful Life byクラシエの漢方「潜在意識と思いグセの関係とは?」

執筆者

プロフィールイメージ
武田三千代
武田三千代

薬剤師
からだと魂の調和サポーター
スピリチュアル生理学講師

薬剤師としておよそ33万人の患者様とその病気に向き合ってきた経験と、世界最先端予防医学を学びヘルスコーチの資格取得。他、元整体セラピスト、スピリチュアルの学びと実践により能力開花。
現在は医療からスピリチュアルの学びを通して、人間関係の不具合、病気などのお悩みに対し、予防医学から紐解く「気づき」による癒しと魂の覚醒のためのカウンセリングにより、一人一人が魂の約束を思い出し、自分軸で生きるためのサポートをしています。

Venusmile

元記事で読む
の記事をもっとみる