1. トップ
  2. 大人が意外と間違える算数「7−8×3÷4+3」→正しく計算できる?

大人が意外と間違える算数「7−8×3÷4+3」→正しく計算できる?

  • 2025.6.17
undefined

スマートフォンの電卓機能が便利すぎて、ちょっとした計算でもつい頼ってしまうことはありませんか?

しかし、電卓に頼りすぎると、基本的な計算ルールを忘れてしまいがちです。

今回は、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)がすべて入った問題に挑戦しながら、計算のルールをもう一度確認してみましょう!

問題

次の計算をしなさい。
7−8×3÷4+3

足し算・引き算・掛け算・割り算が混じった式です。

正しい計算の順序を意識して解きましょう。

解説

この問題の答えは「4」です。

計算自体はそれほど難しくありませんが、順番を間違えると誤った答えになってしまいます。

式の流れは次のようになります。

  7−8×3÷4+3
=7−24÷4+3
=7−6+3
=1+3
=4

このような計算式では、以下の順で計算するのが基本です。

(1)カッコの中を先に計算
(2)掛け算・割り算を左から順に計算
(3)足し算・引き算を左から順に計算

今回はカッコがないので、まず掛け算・割り算から計算していきます。

式の中で最初に計算すべきなのは「8×3÷4」の部分です。
掛け算と割り算は優先順位が同じなので、左から順に計算しましょう。

  8×3÷4
=24÷4
=6

これにより、式は次のように変わります。
7−6+3

ここからは、足し算と引き算です。
この場合も、左から順に計算する必要があります。

正しい手順:
  7−6+3
=1+3
=4

間違った計算例として、足し算を先にしてしまうと次のようになります。

間違った手順: 
  7−6+3
=7−9
=−2

このように、順番を間違えると答えも大きく変わってしまいます。

別の視点からの解き方として、「引き算はマイナスの数を足す」と考えてもOKです。以下のように計算すれば、計算しやすい順番に数を入れ替えることができます。

  7−6+3
=7+(−6)+3
=10+(−6)
=4

このように、計算の工夫はできますが、その際もルールをしっかり理解しておくことが大切です。

まとめ

計算の順序を工夫することは、スムーズな解答につながりますが、基本的なルールに従って計算することが何より大切です。

電卓に頼らず、正確な手計算ができるようにするためにも、今一度、計算の基本を見直してみましょう。

※当メディアで紹介する数学問題には、複数の考え方や解き方が存在する場合もあります。今回はその一例としてご紹介しています。



文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


もう一問挑戦!

正しい順番で計算できる?「45÷9+(15−7)」→正しく計算できる?
正しい順番で計算できる?「45÷9+(15−7)」→正しく計算できる?