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“台詞が聞こえない”ほど観客からのリアクション… 目覚ましい活躍の“実力派・若手女優”主演の新作、快挙達成!

  • 2025.9.2

2024年、商業映画監督としてのデビュー作『みなに幸あれ』が驚異的なスマッシュヒットを記録し、国内外の観客に衝撃と歓喜、そして戸惑いをもたらした下津優太監督。その劇場公開第2作となる映画『NEW GROUP』(ニューグループ)が、2026年にKADOKAWA配給で全国公開されることが決定した。
1作目『みなに幸あれ』では「幸せは、人の不幸の上に成り立っている」というテーマが描かれたが、今回の『NEW GROUP』では、組体操という「集団行動」を通して、人間の心理の奥底をコミカルかつシリアスに浮き彫りにする。

主演を務めるのは山田杏奈。昨年は『ゴールデンカムイ』(24)、『正体』(24)、今年は『恋に至る病』(25)、『ChaO』(25)に出演し、俳優・声優、さらにはCMでも目覚ましい活躍を見せている若手実力派だ。本作では、家族に悩みを抱える内気な普通の高校生・愛を演じる。主演の山田杏奈からもコメントが寄せられている。

さらにこの度、2025年7月17日からカナダ・モントリオールで開催中の第29回ファンタジア国際映画祭(カナダ)にて、「北米プレミア コンペティション(Cheval Noir Competition)」へ正式出品され、見事「審査員特別賞」を受賞する快挙を成し遂げた。

超満員の観客席からは、上映中大笑い連発!審査員特別賞受賞の快挙

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(C)2025「NEW GROUP」製作委員会

満席の観客席からは上映中に爆笑が巻き起こり、音がかき消されるほどの盛り上がりを見せた。上映後のティーチインでは、本作が扱う「集団行動」の心理に踏み込む鋭い質問が飛び交い、観客からの「主要の登場人物が海外から転校してくるのは何故」という問いに対し、下津優太監督は次のように答えている。
「社会学の統計によると、欧米圏では集団の中で自分という個を優れている形で示すことに幸せを感じ、アジア圏では集団の輪を保つことに幸せを見いだす傾向がある。どちらが良い悪いという話ではないが、アジア圏における集団の輪を守る行為は、行きすぎると同調圧力となり思考停止を招くこともある。集団に属することで安心を得ると同時に思考停止に陥ることもあるが、周囲に流されず自ら考えて行動する集団こそが輪を保ち、“良い集団”、すなわちNEW GROUPにつながるのではないか。」

観客からも「素晴らしかった。非常に共感した。まるで現実世界を見ているようだった」など賞賛の声が寄せられ、今回の審査員特別賞受賞へとつながった。

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(C)2025「NEW GROUP」製作委員会

本作は今後も海外映画祭での上映が決まっており、プチョン国際映画祭(韓国)では「ワールドプレミア コンペティション」、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス)では「ヨーロッパプレミア コンペティション」、さらに今秋開催予定のシッチェス映画祭(スペイン)では「スペインプレミア コンペティション」に出品される。前作『みなに幸あれ』に続き、2作目となる本作『NEW GROUP』にも引き続き海外から大きな注目と期待が寄せられている。

監督・下津優太のコメント
観客のリアクションが凄すぎて、台詞が聞こえなくなるほどでした。アジア圏での上映時とは異なり、欧米圏では更に組体操というものが異様に映ったように感じます。上映後のQ&Aでは、映画の中身を深く追求するような質問が相次ぎ、モントリオールの観客の質の高さを感じ、同時に映画への愛も強く感じました。とても暖かく迎えていただき、受賞まですることができて、最高の北米プレミアになりました。

山田杏奈「台本読んだ時はなかなか想像つかなかった」

主演を演じる山田さんから、作品についてコメントが届いています。

主演・山田杏奈さんのコメント
組体操で攻撃?ピラミッド?と初めて台本を読んだ時はなかなか想像がつかなかったものの。笑撮影が始まるとその世界観に少しずつ浸っていくような感覚がありました。
自分の意思は本当に自分の決めていることなのか、、いろいろなことを考えるきっかけにこの作品はなるかもしれません。
とても刺激的な体験をさせていただきました!新感覚な映画になっています。

山田杏奈さんは、2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。2011年、「ちゃおガール2011★」オーディションでグランプリを受賞。その後、モデルや女優として幅広く活動を続けている。

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(C)2025「NEW GROUP」製作委員会

『ミスミソウ』(18/内藤瑛亮監督)で映画初主演を果たし、19年『小さな恋のうた』(橋本光二郎監督)では第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。さらに、23年『山女』(福永壮志監督)で第15回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を獲得し、24年『ゴールデンカムイ』(久保茂昭監督)ではヒロインを演じて鮮烈な印象を残した。(2024年映画『ゴールデンカムイ』『正体』では第37回日刊スポーツ映画大賞・助演女優賞、第48回日本アカデミー賞・優秀助演女優賞/新人賞を受賞。)

その他の出演作に、映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)、『樹海村』(21)、『ひらいて』(21)、テレビドラマ「未来への10カウント」(22/EX)、「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」、「ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~」、NHK『リラの花咲くけものみち』などがある。また、『怪盗グルーのミニオン超変身』では吹替えに初挑戦し、『正体』(24)が大きな話題を呼んだ。公開待機作として『恋に至る病』(25)が控えている。

『NEW GROUP』ストーリー

これは愛(I)と優(YOU)の物語。私とあなたの物語でもある。

愛は引っ込み思案な普通の女子高生。家族に問題を抱えている。ある日、転校生の優がやってきた。海外帰りの優は日本の学校の集団行動に馴染めない。愛は優のことが気になるが、自分をなかなか出せない愛に優は苛立ちを感じていた。

そんなある日、校庭で一人の生徒が四つん這いになり、動かなくなった。教師や友人が止めようとしても動かない。そして、時間を追うごとにその生徒の横に同じように四つん這いになる生徒が並び始めた。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。そして、積み重なった生徒たちはみな一様に穏やかな表情を浮かべている。生徒たちはどんどん集まり、集まってくる生徒たちはものも言わず従っていく。愛もなぜか、朦朧となり、ピラミッドに加わりそうになる。これは、その後地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりに過ぎなかった……。

多様性が強調される今の時代に、集団に埋没することの意味とは何かを問う、SFサイコエンタテインメントの誕生に、どうぞご期待ください。日本公開は2026年となります。


映画『NEW GROUP』2026年全国公開
原案・監督:下津優太
脚本:下津優太、佐原百子
主演:山田杏奈
企画:KADOKAWA
(C)2025「NEW GROUP」製作委員会