『あやかし』の生け贄になるはずが…！？人間界で虐げられた少女の、シンデレラストーリー【人気漫画】

身寄りがなく、天涯孤独で育った主人公・里穂。施設から花菱家に養女として引き取られたものの、家族や周囲から虐げられる生活を送っていました。そんな里穂が17歳を迎えた日、彼女は養父から「あやかし」の「生け贄」になるよう告げられて――！？

里穂に待ち受けていた運命とはいかに？今回は、あやかし和風シンデレラストーリー『あやかし鬼嫁婚姻譚』（七里ベティ/漫画 朧月あき/原作）を、ご紹介いたします！

信頼していた養父から告げられた言葉

天涯孤独だったところを、花菱家に養女として引き取られた里穂。きょうだいたちや養母から虐げられる毎日を過ごしていましたが、養父には恩を感じており、養父のためなら頑張れると思い耐えていました。ところが、17歳の誕生日を迎えた日、久しぶりに会った養父から告げられたのは「花菱家の娘としてこの家を出て行ってもらいたい」というものでした…。

養父に会うのを楽しみにしていた里穂に向けられた、なんとも残酷な一言。実は花菱家は、かつて『あやかし』を説き伏せ、人間界での悪行の一切を禁じた一族であり、里穂に家を出てもらうのは彼女を生け贄としてささげるため。実の娘を生け贄にすることを恐れた養父は、はじめから血の繋がりのない里穂を生け贄にするつもりで彼女を引き取っていたのでした。

あやかしの『お嫁さん』に

生け贄になる覚悟であやかし界へやって来た里穂は、あやかしの帝である『朱道』の側近・雪成に連れられ、お屋敷で待機することに。朱道はいったい、どんなあやかしなのか。気になり始めた里穂の前に現れたのは、思わず里穂が「役に立ちたい」と思うほどの、美しい容姿をしたあやかしでした…。

生け贄になるつもりでやって来た里穂は、好きなところから食べるよう、朱道に申し出ます。しかし、雪成が言うには「長い年月が経つうちに人間たちが勝手に解釈を読み違えた」のだそうで、里穂が連れてこられたのは生け贄になるためではなく、朱道の『お嫁さん』になるためだったのです。まさかの事態に、冷や汗をかく里穂。あやかしの嫁になる覚悟は持ち合わせておらず、困惑するのでした。

気になって仕方がない

結局、嫁などもらう気はないという朱道に「人間界に帰れ」と言われてしまった里穂。しかし、里穂は花菱家から追放された身…。帰る場所など、人間界にはありません。なんとか下女として働けるようになり、仕事にも慣れてきました。ところが、男のあやかしたちから、その可愛らしい顔立ちと色白な肌、一生懸命に働く姿を気に入られ、嫉妬した女のあやかしたちから嫌がらせを受けるようになってしまいます。

嫌がらせのなかには、異様な冷気を発している「納戸」で寝かせられるというものも…。里穂のことを認めていないながらも、里穂の異変や受けている仕打ちに気がついた朱道は、震える里穂の頬に手を伸ばし『お姫さま抱っこ』で救出するのでした。

まとめ

生け贄になるはずが、予想外な展開に！？絶対に人間界には帰りたくない…。強い意志を持つ里穂は、あやかしの帝である朱道といったいどのような関係を築いていくのでしょうか？花嫁として迎えられた彼女の、シンデレラストーリーをお楽しみに！

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「あやかし鬼嫁婚姻譚」©七里ベティ・朧月あき／アルファポリス

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