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28年前、日本中が熱中した“伝説的な生活バラエティ” バブル崩壊後の家庭を支えた“知恵の救世主”

  • 2025.6.7

「28年前の今頃、どんなTV番組が家族の食卓を彩っていたか覚えてる?」

1997年といえば、音楽シーンではGLAYやMr.Childrenが人気を博し、ドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)が社会現象に。映画『もののけ姫』が公開し、ゲームでは『ファイナルファンタジーVII』がブームを巻き起こしていた時代だ。そんな中、主婦層を中心に絶大な支持を得た生活情報番組があった。

その代表格が1997年10月から放送された『伊東家の食卓』(テレビ朝日系)。

日常生活の節約術や便利なアイデアをわかりやすく紹介し、“おもしろくて役立つバラエティ番組”として日本中の食卓を沸かせた。番組で紹介された“裏ワザの宝庫”とも言える情報の数々は、全国の家庭を救ったと言っても過言ではない。

暮らしの知恵をわかりやすく伝える『伊東家の食卓』とは?

『伊東家の食卓』は、伊東家のメンバーが中心となり、主婦の目線で家事のコツや節約術、食品の知識などを楽しく紹介する生活情報番組。視聴者がすぐに実践できる具体的なアイデアや裏技が満載で、「目からウロコ」の内容が多かった。

番組は、飾らないトークと親しみやすい雰囲気で、視聴者に寄り添うスタイルを確立。家庭で役立つ知恵を伝えることで、多くの主婦たちの日常に彩りを添えた。

なぜ『伊東家の食卓』は長く愛されたのか?

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(C)SANKEI

1990年代後半、バブル経済崩壊後の景気低迷により、日本の家庭では節約意識が高まる一方で、生活の質も向上させたいという願望が強かった。『伊東家の食卓』はそんなニーズにピッタリ応えた。

難しい理論や高価な道具に頼らず、身近な材料や工夫で「おいしく、楽しく、賢く」暮らす方法を紹介。

実用的でわかりやすい内容が、幅広い世代から支持を集めた。また、視聴者参加型の企画やユニークな実験コーナーも好評を博し、飽きさせない工夫が随所に見られた。

『伊東家の食卓』がもたらした影響と今なお続くレガシー

この番組は、単なる生活情報番組の枠を超え、家庭に根付く「知恵の泉」として認知された。節約術や家事の工夫が話題になるたびに『伊東家の食卓』の名前が挙がり、その影響は現代の節約・生活情報コンテンツにも色濃く受け継がれている。さらに、書籍化やDVD化の展開も成功し、多くのファン層を築いた。

28年経った今も、“生活の知恵”といえば『伊東家の食卓』を思い出す人は少なくない。暮らしの中の“困った”を“助かった”に変えてくれた、伝説的な生活バラエティだった。

現代の多様なライフスタイルの中でも、「知恵と工夫で豊かに暮らす」というテーマは変わらず共感を呼び、これからも多くの人に愛され続けるだろう。


※この記事は執筆時点の情報です。