アンナ・サワイ──両極の美に燃えて

2025.5.26

夢を掴む

世界が熱狂するその眼差しは、意志的でありながら包み込むような優しさが漂う。 11歳でミュージカル『アニー』の主演に選出された後、2009年に『ニンジャ・アサシン』でハリウッドデビューを果たしたアンナ・サワイ。 10代は日本を拠点にアイドルグループで活躍しながらも「より自分らしい表現ができる場所」を求め活動の拠点をアメリカに移す。オーディションを重ねる中で抜擢されたドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」の戸田鞠子役が絶賛され、 2024年のエミー賞ドラマ・シリーズ部門にてアジア人初となる主演女優賞を獲得。ステレオタイプではない日本人女性を演じることができる存在として世界から注目されている。

不動のアイデンティティ

「海外での活動では、自分が日本人であることを意識することばかり」だと語るサワイ。そのアイデンティティと彼女のキャラクターが共鳴し、唯一無二の個性として開花した。長寿、幸運の象徴として知られる松のモチーフが水彩画風に再解釈され、背面にあしらわれたコート。そのバックデザインのパターンは、日本の文化の一つである折り紙からインスパイアされたもの。コートパンツともに参考商品／ともにDIOR（クリスチャンディオール）

迷いさえもパワーに変えて

演技だけでなく、グローバルに活躍する日本人俳優のあり方を体現する存在となった彼女。混沌とする時代の中でも常に冷静で自分らしく進み続ける知性とパワーは、「日々の生活に寄り添う快適な服で女性たちに力を与えたい」と考えるディオールのウィメンズクリエイティブディレクター、マリア・グラツィア・キウリが手がけるルックとモダンにマッチする。ムッシュディオールがデザインしたコート「ディオコート」からインスパイアされた、ルーズフィットのコート ¥1,005,000 中に着たニット ¥230,000 スカート ¥870,000 ベルト参考商品「ディオールシェード」サンダル（参考色） ¥150,000／すべてDIOR （クリスチャンディオール）

強さに宿るしなやかな美

既存の価値観に囚われない自由なスピリットを持つ者だけが手に入れることができる、しなやかな強さ。まず自分自身を信じることから生まれるパワーは、他者を威嚇するためでなく、共存するための調和をもたらす。アーカイブのコートの襟のデザインをオマージュしたスタンドカラーのジャケットがポイントのルック。ジャケット、バミューダパンツともに施された精巧なモアレ加工は、彼女の持つ多面的な美しさを引き立てる。ジャケット ¥640,000 パンツ ¥410,000 シューズ参考商品／すべてDIOR （クリスチャンディオール）

やわらかに波打つ情緒

自身の性格をセンシティブと表現し、俳優として役作りをする上でもそれを大切にしていると語るサワイ。その敏感でデリケートな感性は、決して壊れやすいものではなく、他者との繋がりを持ち、彼女を新しい世界へと導く羽根のような軽やかさだ。ジャケット ¥1,300,000 シャツ ¥350,000（参考価格）顔にかけたチュールスカート ¥870,000／すべてDIOR （クリスチャンディオール）

優美に香り立つ花のように

演じるキャラクターによってさまざまな魅力を開花させる彼女。その一つ一つが色とりどりの花となって「アンナ・サワイ」というガーデンを美しく彩る。自然を愛したムッシュディオールにオマージュを捧げ、コート全面に草花の刺繍があしらわれたリュクスなコートは、そんな彼女の誇りと歓びを表現しているかのような華やかさに満ちている。コート ¥2,800,000／DIOR （クリスチャンディオール）

本能と理性の間にあるもの

オールブラックのルックを纏い、東京の街が奏でるクールなリズムに身を委ねる。さまざまな価値観の間を自由に行き来する彼女の感性が、東京ならではのグラフィカルな街並みとシンクロする。オフショルダーのシースルーのウールニットと、メゾンのアーカイブコートのシルエットにインスパイアされた、ルーズフィットのレザーパンツのセット。ニット ¥300,000 カーフレザーのパンツ ¥1,300,000 「グラントゥール」バッグ ¥760,000／すべてDIOR（クリスチャンディオール）

ミステリアスに包まれた素顔

喧騒に満ちた黄昏時のネオン街と、伝統的な日本美を表現したルック。モダンで刺激的なコントラストは、アンナ・サワイが持つミステリアスな魅力を艶やかに際立たせる。芍薬が描かれたシルク素材のジャケットとパンツのセットアップ。 1957年の秋冬コレクションでムッシュディオールが日本で発表した「ディオールパルト」を再解釈したジャケットは、着物を彷彿とさせるデザインが特徴。ベルト付きジャケット ¥750,000 パンツ ¥570,000／ともにDIOR （クリスチャンディオール）

問い合わせ先／クリスチャンディオール 0120-02-1947

Talent: Anna Sawai Photography: Nick Yang Styling: Rena Semba Hair: Asashi at Ota Office Makeup: Yuka Washizu at Beauty Direction Shot on location at Kait Plaza, Kanagawa Institute of Technology Special thanks to Oolong Zhang Cooperation: Sparking Art Studio Location Coordination (Tokyo Street): Dharmastar and Toku Production: HK Productions Editors: Gen Arai and Yui Sugiyama

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