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朝ドラの視聴者が見逃さなかった主人公への“違和感”… 教室での言葉に「えげつなさも感じて来た」「毎回ドキドキ」

  • 2025.6.2
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『あんぱん』第10週(C)NHK

今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第10週「生きろ」第46話が、6月2日に放送された。

※以下本文には放送内容が含まれます。

草吉が明かす、壮絶な戦争体験の中で味わった飢え

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『あんぱん』第10週(C)NHK

草吉(阿部サダヲ)が朝田家から去っていった。釜次(吉田鋼太郎)は草吉が乾パン作りを拒んでいた理由をのぶ(今田美桜)や羽多子(江口のりこ)に話す。草吉は欧州大戦(第一次世界大戦)でイギリス軍の日本人義勇兵として戦場に行き、壮絶な体験をしていた。兵士たちが飢えをしのいでいた乾パンは、草吉につらい戦地を思い出させるものだったのだ。

戦地での状況は回想として描かれており、草吉が“地獄”と呼ぶ弾丸が飛び交う戦場、そして空腹の中で死んだ仲間の衣服をあさり、見つけた乾パンを貪り食らう草吉の目からは一筋の涙が溢れていた。

SNSでは「ヤムさんの秘密が明らかに」「朝から泣いた」「戦争の残酷さが伝わる」「誤魔化さず丁寧に描いている」「ヤムさんの若い頃の話がつらい」「どんどん暗くなる」といった視聴者からの声が集まっている。

草吉が残していったレシピを元に、乾パンを作る羽多子たち

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『あんぱん』第10週(C)NHK

無理強いしてしまったことを悔いるのぶに、釜次はのぶのせいで出ていったのではないと言って聞かせる。風来坊の草吉が御免与町に10年以上もいたのは、幼い頃ののぶ(永瀬ゆずな)が「おさらばらあて嫌や!」と駅まで追いかけてきたからだった。

そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する。しばらく朝田パンは休みにし、乾パンだけでなくあんぱんや食パンも見よう見まねで作ってみることにした。

担当するクラスの教壇に立ったのぶは、生徒たちに戦争が終わった後にしたいこととして、「乾パンではのうて、あんぱんをみんなあと一緒に食べることです。今、私らあにできることは国民が一つとなって、一日も早う日本が勝つように努めることです。一日一日、みんなあも自分にできることをしっかり頑張りましょう」と伝えた。しかし、のぶたちの望みを他所に、戦争はさらに激しさを増していく。

草吉の戦争体験を聞きながらも、いまだ生徒たちに軍国主義を教え込むのぶに、SNSでは「これからどう子どもたちと向き合う」「愛国の鑑のままなんだろうか」「毎回ドキドキする…」「えげつなさも感じて来た」といった見方がされている。


NHK 連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
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