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「紙なしで床びしょ濡れ…」マレーシアのトイレで戸惑う日本人男性→同僚が教えてくれた“衝撃的なウラ事情”

  • 2025.6.22
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今回は、Yukioさん(30歳・自営業)がマレーシア滞在中に経験した、「日本と異なるトイレ文化によるカルチャーショック」をご紹介します。

約8年前、マレーシアの首都クアラルンプールで日本語教師として暮らしていたYukioさん。生活にも慣れてきたある日、思わぬ“異文化の洗礼”を受けたのは、まさかのトイレでした。

清潔で整った日本の公共トイレに慣れたYukioさんにとって、衝撃の連続だったと言います。

「えっ、紙がない...?」トイレで感じた最初の違和感

2017年当時、クアラルンプールの語学学校で働き始めて間もないころのこと。

授業の合間に立ち寄ったショッピングモールのトイレで、私はある“重大な発見”をしました。

あれ?紙がない?

個室に入ると、そこには便器とホースシャワーだけ。トイレットペーパーが見当たらないのです。一瞬、誰かが使い切ったのかと思ったものの、隣の個室も同じ状況。

これは…まさか、文化的に“紙を使わない”スタイル?

日本では考えられない事態に、私は急に用を足すのが怖くなってしまいました。

裾も靴もびしょびしょに!?衝撃の「床が濡れている」トイレ体験

さらに驚いたのは、床が常にびしょ濡れだったこと。

どこのトイレに行っても、床は水浸し。便座の周りにも水たまりができていて、スカートの裾や靴が濡れることも日常茶飯事でした。

えっ?掃除中?それとも水漏れ?

そう思っていた私に、同僚の先生が教えてくれたのが、マレーシア独自のトイレ習慣

多くの人が「ホースシャワーで直接洗う」という使い方をしていて、その際に床が濡れてしまうのは普通のことなのだそうです。

最初は戸惑った。でも、だんだん“合理的”に思えてきた

もちろん最初は戸惑いましたし、「どうやって使うの?」「服にかからないの?」と疑問だらけ。でも、現地の人に聞くと、「水のほうが清潔でスッキリするよ」とあっけらかん。

確かに、よく考えればシャワーで洗ってから拭いたほうが、清潔かもしれません。

ティッシュがないことも、節水・節紙の意識があるからなのだと気づきました。

少しずつ私も、ホースの使い方に慣れ、床が濡れていても「そういうものだ」と受け止められるように。“違和感”は、いつしか“慣れ”へと変わっていきました。

旅行者・移住者におすすめしたい“快適トイレ対策”

とはいえ、観光や短期滞在で訪れる人にとっては、最初はやっぱり戸惑うはず。

そこで、現地での経験から感じた「マレーシアトイレ快適対策」を3つ紹介します。

  • ポケットティッシュを常備すること(特に観光地以外では紙がない前提で)
  • 床が濡れてもいい靴や服装を心がけること
  • できるだけホテルや大きな施設で済ませること

この3つを意識するだけで、ぐっと安心感が変わります。

違うのが当たり前。文化を知ることで広がる世界

このトイレ体験を通して私が強く感じたのは、「日本での常識は、世界の非常識かもしれない」ということでした。

最初はびっくりしたり、不快に感じたりもしました。でも、理由を知ると、「それも一つの“合理性”」だと思えるようになりました。

異文化を知ることは、自分の価値観を広げること。

マレーシアのトイレ事情に戸惑った日々は、今では大切な学びのひとつとなっています。



提供:Yukioさん(30歳・自営業)

※本記事は体験談をもとに構成されています。
※体験は渡航当時の状況を基にしており、現在の事情とは異なる可能性があります。
※写真はすべてイメージです。