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【50代におすすめ】グレイヘアで人気のモデル・青木沙織里さんのブランド「Huminaa(フミナ)」がスタート!

  • 2025.5.13

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。以前お仕事でお世話になったグレイヘアモデル・青木沙織里さんが和歌山で新ブランドをローンチしたというニュースをInstagramでキャッチ。
 
実は、高野山の本を作らせていただいたり、プレスツアーや取材、撮影などでたびたび伺っている和歌山には個人的にご縁を感じていて、沙織里さんとも「和歌山いいよね!」と意気投合したのですが、それにしてもブランドをスタートさせるとは……!
 
Huminaaとはどんなブランドなのか、そしてどんな経緯でブランドを立ち上げるに至ったのか、沙織里さんご本人にお話を伺いました。

『大人のおしゃれ手帖』世代にぴったりの上質な日常着「Huminaa」

長年、モデルとして日々さまざまな衣装をまとってきた青木沙織里さん。50歳を過ぎて「私世代の日常着が見つけづらいな」と感じていたそう。

沙織里さん

「歳を重ねるごとに、なんでもないふだんの日に着るものが意外と難しくなってきたぞ、と気づいたんです。お仕事でさまざまなお洋服は着せていただいていますが、私個人としてプライベートに着る服にちょっと悩んでしまい、なかなかピンとくる服に出合えず、ワードローブにワクワクするニューフェースが増やせなかったんです」

実は沙織里さん、現在神奈川と和歌山との2拠点生活を送っている(詳しくは次のページで!)のですが、仕事柄服作りに興味があり、和歌山でも生地工場を見学するなどしていたそう。

沙織里さん

「和歌山って実はすごくいい生地が作られているんです。色々見て歩いているなかで、オーガニックコットンの接結ニット生地(2枚の生地を部分的に織り合わせて1枚に仕立てた生地)に触れたとき、“うわぁ〜! 気持ちいい! この生地に包まれたい!”と惚れ込んでしまい、自分が欲しくてまずは肌着を作ることにしました」

生地と生地の間にふんわりと空気を抱き込んだ生地から生まれた「和歌山で作った肌着」は、伸縮性に富んでいて、ワンサイズ展開ながらさまざまな体形の方が着られる優れもの。吸湿性と通気性に優れ、暑いときはさらりと快適な肌触りを、寒いときは程よい保温性を発揮してくれるのだそう。

沙織里さん

「肌着をローンチしたのが今年の初めで、まずは肌着からゆっくり育てていこうかなぁなんて思っていたんです。いずれは服も作りたいなぁ、ぐらいのゆるい感じで。でも、以前から普通にお客さんとして伺っていた和歌山市の素敵なギャラリー、norm(ノルム)さんと白浜で服作りから衣食住にまつわる小さな複合施設の運営まで手がけているMUYA(ムヤ)さんにお声がけいただいて、あれよあれよという間に洋服もリリースすることになったんです」

来た波に乗ることで、力みなく軽やかに展開することになった新ブランドにラインナップされているのは、生地から縫製まですべて和歌山で作られた“MADE IN WAKAYAMA”のウエアたち。沙織里さん自身が「こういう服を着たい」とアイデアを出し、工場で試作をしてもらい、手直しを重ねて一枚一枚大切に作られています。

沙織里さん

「春夏シーズンからのスタートということで、デビューコレクションには島精機製作所製の牛乳パックを再利用したREPACという素材とリネン(麻)混の生地を使いました。ざっくりとしたリネンらしい風合いはありつつ、リネン100%よりもシワになりにくいのが特徴です」

絶妙なボリュームが控えめに愛らしい「トゥータギャザースカート」。

12個の貝ボタンがアクセサリーのような華やぎを添える「パルヨンシャツ Ⅱ」。

甘さを抑えてシュッとした印象に仕上げたニュートラルなデザインの「コメアワンピース Ⅰ」。

ファーストシーズンは、normを会場にMUYAさんと合同で「着る.和歌山」を開催。直近では、阪神梅田本店にて開催されるイベント「和歌山へ導くものづくりの旅」5月28日(水)〜6月3日(火)に参加予定だそう。

沙織里さん

「オンラインショップにはまだ肌着しか展開できていませんが、いずれウエアも加えていきたいと思います」

和歌山との出合いは湯治がきっかけ 今では第三の故郷に

私はちょうど昨年の今頃友人と高野山を歩いて登った(一番お手軽なコースと言われたけどキツかったです)のですが、その際お世話になっているヘアメイクさんからおすすめいただいたある温泉宿に泊まりました。

そんな旅の直前に沙織里さんと初めてお仕事をご一緒し、そのヘアメイクさんにその温泉をおすすめしたのが実は沙織里さんだったことが発覚。なんという偶然! さらにさらに、ちょうど同じ頃に温泉を訪れることがわかり、現地でも再会するというおまけつき。

沙織里さん

「歳を重ねていくと、体形もどんどん変わりますし、実は10年ほど前には大きい病気もしてしまって。

以前から、ある雑誌の編集長さんがその仕事を辞めてまでお手伝いしに行ったという和歌山の温泉に興味があったのですが、なかなか行けずにいたので湯治目的で訪れてみたところ、私にはすごく合っていたんです。

その後、時間が空けばその温泉に通い、ついには近くに部屋を借りて、ここ2年ほどは和歌山と神奈川で2拠点生活をしています」

和歌山との出合いが湯治きっかけとは意外です。とはいえ、沙織里さんと私も温泉で再会したので、きっかけとはそうしたふとしたものなのかもしれません。

沙織里さん

「神奈川の自宅にいるとずーっと仕事モードが抜けきらなくて、ほとんど寝付けないんです。

でも初めて和歌山を訪れたとき、朝まで目覚めることなく、爆睡! それ以来和歌山にいるといつもびっくりするぐらいよく眠れます。

それに、和歌山では出会う人出会う人、とてもよくしていただいて、あたたかいお人柄の方ばかり。私自身“どうしてだろう”って思うほど、和歌山とは水が合うんです」

山口県ご出身の沙織里さんにとって、モデルとしての拠点を置く神奈川に対し、和歌山はまさにサードプレイス。

沙織里さん

「モデルとしてのキャリアも生かしながら、大好きな和歌山で素敵な人たちと、納得のいくもの作りに取り組むことができて本当に楽しいです。

自分でも思ってもいなかったような展開にワクワクしています。大人世代にこそそのよさを味わっていただけるようなお洋服を作っていきたいと思っていますので、機会があればぜひお手に取ってみてくださいね!」

弾むような声でHuminaa誕生のストーリーを語ってくれた沙織里さん。ちなみにHuminaaとは、フィンランド語で“鼻歌”を意味するのだそう。大人だからこそ、鼻歌を歌いたくなるようなご機嫌な毎日を! 沙織里さんの想いが詰まったHuminaaの今後の展開に、ご注目を!

この記事を書いた人

編集者
ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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