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「自分の子なのに…」「抑えられなくて」子育て、夫婦関係に苦悩の過去…家庭と仕事に“向き合い続けた”人気女優の葛藤

  • 2025.5.27

私生活での環境の大きな変化や苦難を乗り越え、さまざまなシーンで活躍する女性たち。今回は、そんな“苦難の中で歩みを進める”女優5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、相武紗季さんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

苦難の中で歩みを進める女優・相武紗季

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(C)SANKEI
  • デビュー: 2003年

経歴

2002年、「夏の高校野球PR女子高生」のオーディションに合格した相武紗季さん。これをきっかけにスカウトされ、2003年放送のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ)で女優デビューを果たします。

その後は、ドラマやCMなどに多数出演し、一躍有名となった相武さん。映画や舞台、声優の仕事にも挑戦し、女優としての爪痕をいくつも残しています。2015年に一般人男性と結婚後、2017年10月に第1子を出産。2020年5月には第2子を出産し、2人の子どもを育てながら女優の活動を続けています。

子育てに四苦八苦…夫との関係にも溝が生まれる日々

2017年に第1子、2020年に第2子を出産した相武さん。現在は家族との生活を心から楽しんでいる様子が見られる相武さんですが、子育て当初は「常にもどかしくてイライラしていて怒ってばかりでした」と当時を振り返っています。「自分の子なのに考え方も価値観も全然違っていて」「『なんでお行儀よくできないの』『毎日毎日言ってるのになんでできないの』とかって言っていました…。生まれて数年でそんなことできるはずないって頭ではわかっているんですけど、抑えられなくて」と明かしています。そんな中でも子どもとの向き合い方を見直し、「この子は私と同じ感覚で生きてない」と考え方を一新したことで感情的に怒ることもなくなってきたと語っています。

また、仕事と子育てを両立できていないことに対しても、頭を悩ませていたそう。相武さんは「0か100の性格なので100%の状態で現場にいることができない自分がすごく嫌で」とコメント。子どものことを考える時間が増えたことをきっかけに、「演技に集中できなくて気持ちの切り替えがうまくいきませんでしたね」と当時のモヤモヤをあらわにしています。

悩みは子どもだけでなく夫婦関係にもありました。第1子出産後、“産後クライシス”に近しい状態になったという相武さん。「私は仕事もやりたいし、子どもの世話もしたいの!あなたがもっと手伝ってくれたらできるのに!」と、不満が爆発することも多かったのだとか。しかし、第2子をきっかけに子育てに専念するようになったことで、子どもと夫との関係はより円満になったそうです。

ロボット彼氏のヒロイン役が大絶賛!今後の活躍に期待!

相武紗季さんの出演作品の中でも、特に好評だったのが渡瀬悠宇さんの漫画『絶対彼氏。』を原作とした2008年放送のドラマ『絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜』です。相武さんは、天真爛漫でキュートなヒロイン・井沢梨衣子を熱演。

一部の視聴者からは「絶対彼氏のときの相武紗季は微妙」という声も見られましたが、「絶対彼氏の相武紗季ちゃんめっちゃすきやねん…」「絶対彼氏みながら相武紗季で悶えてます」など、高く評価する声が多く寄せられていました。

育児と仕事の両立に悩んだ相武さんですが、2023年には4年ぶりとなるドラマ出演復帰を果たされました。また、2025年4月からスタートした『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京)では、トリプル主演女優のひとりとして大きな話題を呼んでいます。

子育てに専念した4年間を経て、仕事と育児・家事の両立に挑む相武さんは、自らを振り返りこう語ります。「どうしてもマイナスなことを考えてしまいがちだけど、そういうことを考え出すと、本当に何もできなくなってしまう。だから今は割り切って、できないことより、できていることを考えるようにしています

働く母は誰もがぶつかる、両立の壁。葛藤を抱えながらも乗り越えようと挑戦し続ける相武さんの姿勢に、親しみと尊敬を感じる方も多いのではないでしょうか。

出産・子育てを経て、現在もなおさまざまな作品に出演している相武紗季さん。今後の活躍に期待が高まります!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です