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「救いが無い…」「辛すぎる」“衝撃ラスト”に悲痛の声が殺到…“異例のヒット”を記録した「死ぬ前に1度は観て欲しい」大絶賛の秀作

  • 2025.5.20

ストーリー・構成・演出・映像・音楽などがどれも一級品で、多数の高評価を獲得した作品たち。今回は、そんな“至高の映画”作品5選をセレクトしました。

本記事で第1弾として、 2020年公開の映画『ミッドナイトスワン』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“至高の映画”『ミッドナイトスワン』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『ミッドナイトスワン』
  • 公開日:2020年9月25日

あらすじ

男性として生まれたものの、性自認が異なることで女性の姿で生きるトランスジェンダーの凪沙(草彅剛)。新宿のニューハーフショークラブで働きながら、今を懸命に過ごしていました。そんな凪沙のもとに、母・武田和子(根岸季衣)から従妹である桜田早織(水川あさみ)の娘・一果(服部樹咲)の面倒を見てほしいという電話が来ます。

養育費目当てで一果を預かることに決めた凪沙は、狭いアパートに2人で暮らすことに。叔父と聞いていた一果は凪沙の姿に困惑するものの、徐々にお互いがお互いの理解者として仲を深めていきます。一果を娘のように感じはじめた凪沙は、バレエを習う一果のために性別適合手術用の貯金を切り崩すようになり―。

第44回日本アカデミー賞・最優秀作品賞受賞!映画『ミッドナイトスワン』の見どころは?

映画『ミッドナイトスワン』は内田英治監督が5年もの間、構想を温めた末に出来上がった作品。2020年に満を持して公開された本作は、「第44回日本アカデミー賞」では最優秀作品賞をはじめとしたさまざまな賞を総なめに。その評価は日本だけにとどまらず、ヨーロッパ最大級のアジア映画祭である「ウディネ・ファーイースト映画祭」で、最高栄誉であるゴールデンマルベリー賞を受賞しています。

そんな映画『ミッドナイトスワン』の見どころは、凪沙と一果の温かくも苦しい、美しくも儚い愛と絆です。トランスジェンダーとして悩む凪沙とネグレクトや自傷癖に悩む一果が、共同生活を通じて本当の家族のように愛を深めていくなかで待ち受ける結末に、誰しもが心を揺さぶられることでしょう。あまりにも感情を揺さぶってくるがゆえに、「見てるのがしんどくなる」「色んな感想あるけれど正直辛さしかなかった」という声も一部見られるほどでした。

特に予想外とも言える結末に「余韻でずっと胸が苦しい。温かいのに残酷で救いが無い。すごい映画だった」「ラストの展開が予想外で衝撃だった」「辛すぎるラスト」「偏見や差別、ラストの展開に見終わってからかなりショックで、しばらく座り込んでしまった」という声が見受けられました。

また、トランスジェンダーという難しい役を違和感なく演じた草彅さんはもちろん、本作で初演技となった服部さんの演技力も見どころです。4歳からバレエを始めたという服部さんのバレエシーンは、圧巻の一言。

SNSでは「待ってくれ、ボロ泣きだ、今年一番泣いたぞ今んとこ」「草彅くんの演技が凄まじかった」「死ぬ前に1度は観て欲しい作品です」と大絶賛でした。

オリジナル脚本作品で異例の大ヒット!映画『ミッドナイトスワン』

映画『ミッドナイトスワン』は観客動員数57万人超え、興行収入8億円を突破しています。コロナ渦での公開かつオリジナル脚本の作品でありながら、この数字は異例の大ヒットと言えるでしょう。なかには何度も映画館へ足を運ぶ「追いスワン」した方も多く、本作の人気の高さが伺えます。

まだ映画『ミッドナイトスワン』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『ミッドナイトスワン』に興味を持っていただけた方は、“切なくも美しい愛の物語”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です