表紙を飾ってくれた女優をお手本に、女性の特別な夜のお洒落について検討する本連載。
今回は神楽坂の鮨店での装いを、芳根京子さんと考える。
【芳根京子の場合】 素材のレイヤードこそ、ワンランク上の大人の女がなせる技
極上の鮨をいただく舞台は、白木が美しいカウンター席。背筋を伸ばして目の前で握られる一貫ずつに向き合う、上質で非日常な時間が流れる。
「いつもより、気持ちも装いも引き締まります」と語る芳根京子さんが選んだのは、さまざまな素材のアイテムを巧みに重ねた、モノトーンスタイルだ。
フロントボタンのワンピースは、ニットリブ素材でコンフォートでありながら決してカジュアルには転ばない。タイトなシルエットや、デコルテのカッティングなど、魅力的なデザインでドレッシーなムードを放っている。
その上に羽織るのは、光沢のある生地が妖艶な、オーバーサイズのシャツワンピース。さらにハンサムなレザーのロングブーツとバッグで、全体をシャープに引き締める。
異なる素材を重ね合わせるテクニックが、上級者の風格を醸すのだ。
― Close up!― デコルテを美しく見せるカッティングが肝!
ワンピースに施されたカットアウトから覗く肌が、デコルテはもちろん、首筋までもすっきりと、色っぽく演出する。
強気に見えがちな全身ブラックの時こそ、上手な肌見せでハズし、女らしい雰囲気を漂わせて。
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ブラックで統一した洗練された装いは、白木と美しいコントラストを奏で、カウンターで凛と映える。
また鮨に誘いたくなるような、ひとつ格上なムードを漂わせる女性を目指したい。
■衣装
シャツワンピース¥57,200、ワンピース(参考商品)〈ともにマックス アンド コー/マックスマーラ ジャパン TEL:0120-030-535〉、イヤーカフ¥165,000(1ヶ)、リング(右手)¥187,000、リング(左手)¥242,000、ネックレス¥198,000〈すべてオー/ハルミ ショールーム TEL:03-6433-5395〉