今までに計算問題はたくさん経験を積んできたと思いますが、計算の考え方を忘れていませんか。今回は、足し算・掛け算・割り算とカッコのある複雑な計算問題です。計算順序に気をつけて答えを出してみましょう!
問題
次の計算をしなさい。
8+(2×2+6)÷5
カッコを含んだ計算の計算順序を知らないと、答えを出せないですよね。
どのような順序で計算するのか、一緒に確認していきましょう。
解答
答えは「10」です。
どうしてこのような答えになるのか、次の「ポイント」でしっかり確認しましょう。
ポイント
計算は、以下の順序で行なっていきます。
1. ( ){ }などのカッコの中を計算する。 ←( )の外側に{ }がつきます。
2. 掛け算と割り算を計算する。
3. 足し算と引き算を計算する。
計算の順序さえ覚えることができれば、複雑な計算問題でも意外とすんなり答えを出すことができますよ。
では、上記のルールに従って今回の問題を計算していきましょう。
最初に、カッコ内の計算から考えていきます。つまり、「2×2+6」の計算をしていきます。カッコ内でも掛け算を先に計算してから足し算をします。
2×2+6
=4+6
=10
次に、割り算について見ていきます。「2×2+6=10」なので、元の式は「8+10÷5」になります。ですので、「10÷5」の計算をしていきます。
(2×2+6)÷5
=10÷5
=2
最後に、足し算について見ていきます。「(2×2+6)÷5=2」なので、元の式は「8+2」になります。
8+(2×2+6)÷5
=8+2
=10
このようにして、答えを出すことができました。
計算順序について、昔習ったことを少しは思い出せたでしょうか。
まとめ
計算の考え方を学ぶいい機会になったのではないでしょうか。
計算の本質が分かってくると、いろいろなことに応用できると思うので、空いている時間を使って計算問題を解いてみましょう。
計算は、一問や二問だけしてもあまり意味がありません。計算こそたくさん演習を積んで、理解度を深めていくことがとても大事になってきます。本問題は一桁の計算でしたが、二桁以上の計算も同じように計算できます。時間がある方はいろいろな問題にぜひチャレンジしてみましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):ニシケン
2年間、地方の学習塾に勤めて独立。現在はプロの家庭教師として働きながら、都内の難関私立中学や高校の予想問題や適性検査の執筆活動を行っている。たくさんの受験生のためになる良質な問題を作成し、どんな人が見てもわかりやすい解答解説作成を志す。
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