今回出題するのは、小学生でも分かる簡単な算数の問題です。
とはいえ、分数の計算をしたのがずいぶん前という大人にとっては、案外難しく感じてしまうかもしれませんよ。
さて、あなたは正しく計算できるでしょうか?
問題
次の計算をしなさい。
2/5×10
解答
正解は、「4」です。
計算方法に迷ってしまった人は、分数の掛け算方法があいまいになっているようですね。
次の「ポイント」で、正しい計算過程を確認しておきましょう。
ポイント
今回の問題では、「分数の掛け算の計算方法」がポイントになります。
「まって、今回の問題は分数×整数だけど?」と思った人は、「整数=分母が1の分数」だと考えてください。つまり、10を10/1として計算するのです。
2/5×10
=2/5×10/1
このようにすれば、分数と整数が混じった式でも、分数どうしの計算として答えが出せます。
さて、分数の掛け算では「分母どうし、分子どうしをそれぞれ掛ける」のが基本ルールです。
a/b×c/d
=(a×c)/(b×d)
また、分数の掛け算をするときは、約分も忘れないようにしましょう。約分とは、分子と分母を共通の数で割って分数を簡単な形にすることです。この約分は掛け算の途中でもできます。
では、ここまでの内容をもとに、今回の問題を計算してみましょう。
2/5×10
=2/5×10/1
=(2×10)/(5×1) ←分子の10と分母の5を5で割って約分
=(2×2)/(1×1)
=4/1
=4
4/1は分母が1の分数なので、整数に直せます(10を10/1にしたときの逆を行います)。
これで4という答えを出せましたね。
まとめ
今回は、分数×整数の問題に挑戦しました。
分数の掛け算の基本ルールは次の通りです。
・分母どうし、分子どうしを掛ける
・約分できる場合は約分する(掛け算する前に約分すると計算が簡単になる)
分数と整数が混じっている式では、整数を分数に直すことで、分数どうしの計算として答えを出せます。
久しぶりの小学校の問題は難しかったでしょうか? 基本的な計算を忘れていると感じた方は、ぜひ他の問題にも挑戦してみてください。クイズ感覚で計算の復習ができますよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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