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【天神】ありがとう福岡市民会館。夢をつなぐ福岡市民ホール!

  • 2025.4.2

福岡市民会館61年間ありがとう。

出典:リビングふくおか・北九州Web

こんにちは!リビングふくおか・北九州 地域特派員、乗り鉄まどみちゃんです。

とうとうこの日が来てしまいました。 61年の長きにわたって親しまれてきた「福岡市民会館」が老朽化のため3月23日(日)、ついにその歴史に幕を下ろしました。

19日(水)、閉館直前の福岡市民会館の様子をレポートします。

まずは、管理責任者(館長)の梶原 雅敬さんにお話をうかがうことができました。お忙しい中にもかかわらず、同館のこれまでの歴史や思い出など惜しげもなく語ってくださいました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

管理責任者(館長)の梶原 雅敬さん。 観客のみなさんがドキドキ・ワクワクしながら過ごす客席が 館内でいちばん好きな場所だとお話しくださいました。

梶原館長は、1984年に同館に勤めはじめ、館長になってからは約12年になるとのこと。 その間、観客のみなさんに明日への活力を提供することが使命だったそうです。 ここでのいちばんの思い出は、なんと言っても美空ひばりさんのコンサートとのこと。「ワタクシの思い出は渡辺美里のコンサートです!」とお伝えすると、「あ〜みさっちゃんね!」と、おちゃめな一面ものぞかせてくださる気さくな方でした。

「きっと、一人ひとりに市民会館のいろんな思い出がある。なにかの折に、あんなことがあったね、と思い出してくれたらうれしいし、思い出は次の福岡市民ホールにバトンタッチします。」とお話しくださり、その表情とことばは福岡市民会館への深い愛情にあふれていました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

館内にはさまざまなアーティストたちのサインがズラリ! みさっちゃんのサインはどこかな〜

出典:リビングふくおか・北九州Web

楽屋もご案内くださいました! みさっちゃんもここ使ってたのかなぁ…

悲しいことに閉館後は取りこわされ、須崎公園の一部になるのだそう。

出典:リビングふくおか・北九州Web

レトロ感満載の小ホールの観客席の椅子。味があっていい感じ。 これも捨てられてしまうのかなぁ…

出典:リビングふくおか・北九州Web

通路には一般の方の思い出エピソードも飾られていました。

1963年10月に開館し、多くのアーティストや一般市民まで、61年ものあいだ文化施設として親しまれ、いろんな人たちの思い出がぎっしり詰まった福岡市民会館。人間でいうと定年まできっちりまっとうしたことになります。 老朽化といういつか必ずおとずれるお別れとはわかっていても、取りこわされるなんてとても切ない気持ちでいっぱい。 あと、備品たちがもったいない!捨ててしまうのではなく、せめて跡地に記念館をつくって展示するとか、オークションで売って第二の人生を送らせてあげるとかすればいいのに!と複雑な気持ちと、「ありがとう。おつかれさまでした。」と感謝の思いでこちらを後にしました。

福岡市民ホール is coming!

そして3月28日(金)には、いよいよ福岡市民ホールがオープン! 場所は、須崎公園内。少し天神に近くなります。

ピカピカのオープン前の館内を見学させていただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

大ホール。博多織の献上柄の緞帳を使用(提供画像)

出典:リビングふくおか・北九州Web

小ホール。飲食可能で研修やワークショップ、レセプションなどさまざまな用途に対応可能。 前面の壁など、内装の一部に福岡市内産の木材を使用しているそうです(提供画像)

出典:リビングふくおか・北九州Web

床の白い部分はスロープ。 弱視の方でもわかりやすいように色を変えているのだそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

エレベーターの非常用ボタン。これまでとは違ったデザインで 耳の不自由な方にも安心して使ってもらえるよう配慮がしてあります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

同じくエレベーターの中。 防菌や荷物で両手がふさがっている際への配慮も。

出典:リビングふくおか・北九州Web

トイレの案内はボタンひとつで5カ国語に対応できるようになっています。

多目的室やキッズスペース、授乳室、多目的トイレなど、子ども連れや障がいのある方も利用しやすいよう、設備が備えられています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

小ホールの反射板や通路の壁には「福岡市産材」を使用。

出典:リビングふくおか・北九州Web

この壁は障がいのある方も働く企業でつくられたそうで、 あえて、木目をずらして味のあるつくりになっています。 「傷つきやすくメンテナンスががむずかしいので、利用者のみなさまには丁寧に扱っていただきたいですね」と 福岡市民ホール開業準備室長(取材時)の福島誠二さん。

出典:リビングふくおか・北九州Web

天井の装飾を「これは水の流れをイメージしているんですよ」とご説明くださる福島さん。 外に目を向けると、ここから福岡市民会館跡地の公園をとおり 博多湾へとつながる水面を表現しているのだそうです。

このメインの通路は、いつでもだれでも通ることができるオープンな空間です。

福島さんは、「これから、福岡市民会館跡地の公園もオープンするしいろんな演目も予定されているので、みなさんに楽しんでもらいたい。そして、みんなでつくったこのホールを使って体感して好きになってもらって、長くみんなでかわいがってもらえたらうれしいです。」と期待をよせていらっしゃいました。

福岡市民会館を継承する福岡市民ホールは、思いやりにあふれた施設だと感じました。 そして、イベントの用途など、これまでのイメージをくつがえすような開放的な場所。福岡の新たなランドマークのみならず市民にとって誰もが気軽に使うことのできる居場所にもなりそうです。

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