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“年齢のせい”だけじゃなかった… → 実は『白髪』を増やす原因に?!意外とやりがちな“NG行動”とは?【プロの解説】

  • 2025.4.13
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

毎日当たり前のように行っているヘアケア。その何気ない習慣が、実は白髪を増やす原因になっているとしたら……?「年齢のせいだから仕方ない」と思いがちな白髪ですが、生活習慣やケア方法によって、その進行には大きな差が出ることがわかってきています。中には、今回は、白髪を増やしてしまう可能性のある“間違ったヘアケア”と、見直すべきポイントについてご紹介します。

強すぎる刺激が頭皮にダメージを与える

白髪の原因のひとつは、髪の毛に色を与える「メラノサイト」という細胞の機能低下。この細胞がうまく働かなくなると、髪は黒い色を作れず、白髪になってしまいます。そして、このメラノサイトは毛根部分に存在しているため、毛根の健康状態が白髪の量を左右するといっても過言ではありません。

そこで気をつけたいのが、過剰なヘアケアです。たとえば、シャンプーのときに爪を立ててゴシゴシ洗う行為。これは一見「しっかり洗えている」ように感じますが、実際には頭皮を傷つけて炎症を引き起こす原因になります。また、過度なマッサージや、高温のシャワーでの洗髪も同様に、毛根に負担をかける行為です。

こうした刺激が続くと、頭皮の血行が悪くなり、毛根への栄養供給が不十分になってしまいます。その結果、メラノサイトの働きが低下し、白髪が増えてしまうという悪循環に陥るのです。ヘアケアのつもりでやっていたことが、逆に頭皮環境を悪化させていたとしたら、早めに見直す必要があります。

やりがちだけど実はNGなケア習慣

出典元:photoAC(※画像はイメージです)

次に注意したいのが、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用です。市販のシャンプーの中には、「すっきり感」や「泡立ちの良さ」を重視して、サルフェート系と呼ばれる強力な界面活性剤が含まれているものがあります。こうした成分は、必要な皮脂まで根こそぎ落としてしまい、頭皮の乾燥やバリア機能の低下を招きます。

さらに、ドライヤーの使い方にも落とし穴が。

濡れた髪を長時間自然乾燥させるのは、頭皮が冷えて血流が悪くなる原因になります。一方で、ドライヤーの熱を至近距離で長く当てるのも、頭皮への負担になります。どちらも毛根の環境を悪化させ、白髪を増やす要因となるため、風を地肌から10cm以上離し、温風と冷風を使い分けながら短時間で乾かすのが理想です。

中には地肌近くから乾かした方が頭皮にとっていいドライヤーもありますが、基本は頭皮から離して乾かした方が良いでしょう。

また、頻繁なカラーリングやパーマも、白髪に影響を与えるリスクがあります。薬剤による刺激が頭皮に蓄積すると、メラノサイトに影響を与える可能性があるため、施術の間隔を空けたり、なるべく地肌につけない工夫をすることが大切です。白髪を隠すためのカラーが、結果的に白髪を増やす要因になっては本末転倒です。

正しいケアで“白髪を増やさない頭皮”を目指す

白髪対策というと、つい外側の見た目ばかりを気にしてしまいがちですが、大切なのは“頭皮と毛根の健康”です。日々のヘアケアの中に潜む「白髪を増やすNG習慣」を見直すことは、未来の髪を守るためにとても重要です。

過度な刺激や間違ったケアを続けていると、毛根がダメージを受けて回復しにくくなり、結果として白髪や薄毛といった悩みにつながります。大事なのは、やさしく、丁寧に、頭皮と髪をいたわる習慣を持つこと。

今のケアが5年後、10年後の髪を左右します。白髪を増やさないためにも、まずは“やってしまいがちなNG習慣”を見直すところからはじめてみてはいかがでしょうか。


監修者:三村浩章(合同会社サステア CEO、ヘアメイククール 代表、滋賀県美容組合副理事長、シャンプーソムリエ)

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。
今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。
高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。
ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。
またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中