医師「絶対に治してみせますから」→乳がんを告知された女性が“疑心暗鬼”になったワケ

病棟で看護師をしている、ぱれちに（ぱれちにっき）さん。仕事のかたわら、医療従事者向け、主に看護師向けの漫画を描き、ブログで発信しています。

乳がんであることを告げられた田中さん。頼った先は…？

不安のあまり

乳がんであることを告げられた田中さん。混乱と不安のなか、頼った先は「切らない奇跡の治療」をうたう先生でした。「絶対に治してみせますから」という言葉に、田中さんは大きな期待を抱いてしまいます。

近年、さまざまな治療法が確立されている中で、こうした“奇跡”を強調する治療にすがる田中さんの姿には、不安を感じずにはいられません。本当に効果があるのか、科学的な根拠があるのか――冷静な判断が求められる場面です。

「絶対に治す」という言葉も、軽率に聞こえてしまいます。患者の不安につけ込むような表現は避けてほしいもの。どうか田中さんが正しい情報と判断に基づいた治療を受けられますように。大切な命が、決して取り返しのつかない方向へ進んでしまわないことを、願うばかりです。

ブログ：ぱれちに（ぱれちにっき）