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40年前、日本中がトリコになった“伝説の映画”  世界を熱狂させたタイムマシン映画が“不朽の傑作”と呼ばれる理由

  • 2025.3.25
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編集部内で作成 ※画像はイメージです

1985年、世界中が驚いたタイムトラベル映画の衝撃

「40年前の今頃、どんな映画が話題になっていたか覚えてる?」

1985年といえば、音楽では中森明菜やチェッカーズがチャートを賑わせ、松田聖子はトップアイドルとして不動の人気を誇っていた。ゲームの世界では『スーパーマリオブラザーズ』が発売され、ファミコンブームが日本中に広がっていた時代。そして映画界では、ある一本の洋画が世界中の人々の心をつかんだ。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』——1985年12月7日、日本公開

公開と同時に社会現象となり、日本でも大ヒットを記録したこの作品は、今もなお「何度でも観たくなる映画」として世代を超えて愛され続けている。時代を超えて語り継がれる、その魅力を改めて振り返ってみよう。

世界を熱狂させたタイムトラベル映画——『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とは?

1985年に公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、若き主人公マーティ・マクフライが、天才科学者ドク・ブラウンの開発したタイムマシンにより過去にタイムスリップする物語。

監督はロバート・ゼメキス、製作総指揮を務めたのが“映画の神様”スティーブン・スピルバーグ。主演はマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイド。ユーモアとスリルが絶妙に絡み合う脚本、テンポの良い展開、そして心に残るセリフの数々が、世界中の観客の心をわしづかみにした。

舞台は1985年のアメリカ。高校生のマーティは、ある夜、ドクの発明したタイムマシン「デロリアン」に乗って、30年前の1955年にタイムスリップしてしまう。そこで若き日の両親と出会い、自らの存在が消えてしまう危機に直面しながらも、無事に未来へ帰るため奮闘する——というタイムパラドックスを巧みに描いたストーリーは、当時としては斬新でありながらも誰もが感情移入できるものだった。

なぜ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は社会現象になったのか?

この映画が世界中で愛され、今なお語り継がれるのには、いくつもの理由がある。

まず、その圧倒的な“物語の面白さ”だ。過去と未来が交差しながら展開されるストーリーには無駄がなく、細部まで張り巡らされた伏線が後に見事に回収される爽快感。観るたびに新しい発見があるため、何度観ても飽きないという声が多いのも納得だ。

さらに、誰もが憧れた“タイムマシン”の存在も、夢をかき立てた要素のひとつ。冷蔵庫のような未来的な車「デロリアン」が時を駆け抜ける姿に、当時の子どもたちはもちろん、大人たちも心を躍らせた。未来へ行くには「時速88マイルで走ること」「1.21ジゴワットの電力が必要」といった細かな設定も、映画の世界観をよりリアルに感じさせてくれた。

また、マーティとドクのコンビの絶妙なやり取りも、多くの観客に親しまれた理由のひとつ。コミカルでありながらも、強い友情で結ばれた二人の関係性に、心を動かされた人も多かったのではないだろうか。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が映画界に与えた影響とは?

この作品は、映画の“時間もの”というジャンルの金字塔を打ち立てた。

それまで「タイムトラベル」をテーマにした作品はSF色が強く、一般層にはやや難解なものも多かった。しかし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、エンタメ性とドラマ性を絶妙に融合させ、あらゆる年齢層が楽しめる“ポップなタイムトラベル映画”としてそのジャンルの敷居を大きく下げた。

これ以降、タイムトラベルを扱った映画やドラマが続々と登場し、『時をかける少女』『時効警察』『名探偵コナン』など、日本のエンタメにも大きな影響を与えたと言える。

さらに、1989年に『パート2』、1990年には『パート3』が公開され、三部作として世界的な人気を確立。デロリアンやホバーボードなど、未来のアイテムもカルチャーアイコンとなり、現代でも多くの映画ファンに語り継がれている。

何度でも観たくなる不朽の名作

1985年に公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、まさに時代を超えたエンターテインメント。

“もし過去に戻れたら? もし未来が見えたら?”——そんな誰もが一度は夢見るテーマを、見事なストーリーテリングと魅力的なキャラクターたちで描いたこの作品は、世代を問わず多くの人々に希望と興奮を届け、不朽の名作となった。

令和の今も、地上波放送や配信サービスで観られるたびに話題となり、初めて観た若い世代からも「古さを感じない」「めちゃくちゃ面白い」と絶賛の声が上がる。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、これからも私たちをワクワクさせる“時間旅行の旅”へと誘い続けるだろう。


※この記事は執筆時点の情報です。