赤楚衛二が主演の日本テレビ系ドラマ『相続探偵』(毎週土曜よる9時)最終話が3月29日に放送された。18年前のバス事故で“居眠り運転”の汚名を着せられた父・和宏(鈴木浩介)の無念を晴らすため、実の父親で法曹界の重鎮・地鶏健吾(加藤雅也)の悪事を暴こうとする灰江(赤楚)。窮地に立たされながらも地鶏と対決する灰江たちの奮闘が視聴者の感動を呼んでいた。
羽毛田の機転が地鶏を追い込む!
“遺言書が導く未来”と題された最終話は、3つの遺言書が、父の汚名を晴らし地鶏と法廷で対決しようとする相続探偵・灰江(赤楚衛二)を後押しした。1つ目の遺言書は、フリーの週刊誌記者・ハゲタカこと羽毛田香(三浦貴大)のもの。2つ目は、バス事故の裁判を担当した元裁判官・煤田(すすだ・水橋研二)による真実の証言を命懸けで説得した令子(桜田ひより)が手にした遺言書。そして3つ目は、灰江の母・深雪(大塚寧々)が隠していた和宏の日記と遺言書だ。SNSでは、令子とハゲタカの遺言書に「命かけてる」「本当に良い仲間」との反響が寄せられた。
襲撃にあった羽毛田は、わざと自分を襲わせてその瞬間をカメラで収めていた。映像には、浅葉元総理大臣の孫・台矢(藤田悠)の姿が…。さらに、羽毛田から託されたPCには、台矢が関わった薬物パーティー事件の証拠画像も残されていた。そのスクープをSNSに放ち、世間は騒然となった。そんなハゲタカの命がけの行動に「なんと危険なことしてんだ」「身体はりすぎ」と心配の声や、「凄腕過ぎる」「ハゲタカをかっこいいと思う日がくるなんて」と称賛の声も相次いでいた。
法廷での灰江の演説に視聴者、感動!
地鶏が裏で手を回し、灰江は弁護士法違反の容疑、朝永(矢本悠馬)も共同正犯で逮捕されたが、証拠は見つからず、釈放された。煤田の証言と、地鶏を追い落とす新たなネタを武器に、いよいよ国を相手に国家賠償請求訴訟を起こそうとする灰江。羽毛田のスクープが功を奏し、裁判の風向きも灰江たちの追い風となった。
入院中の羽毛田を前に「必ず勝つ」と宣言した灰江。彼が去ったあと、地鶏と対決する灰江に「人前でおちょくれ」と羽毛田は呟いていた。その言葉が灰江に通じていたかのように、裁判では証言台に立った地鶏の感情を逆なで、茶化した。灰江が煤田の証言や父の日記をもとに、地鶏が圧力をかけたことに対し、追及。灰江に煽られた地鶏は、「圧力の何が悪い!」と、うっかり事実を認めてしまうのだった。
そして、最終口頭弁論で灰江は、これまでの思いを吐き出した。傍聴席の地鶏に対し、「死者の言葉を聞くべきだ。でなければ、あんたは救われない。バス事故で亡くなった方々も救われない。日本国民すべてがだ。今は亡き人々の思いは、この俺が泣かせねえぜ」と言う。「法の番人どころか、権力の番犬なんてクソくらえだ、バカヤロー」と吐き捨てると、裁判長の「静粛に」という言葉を遮るように、法廷から拍手が巻き起こった。
赤楚が演じた灰江の最終弁論に、SNSでは「裁判のシーン圧巻だった」「心揺さぶられる」「セリフ量も膨大、ひとり芝居の独壇場」と称賛の声が続出。灰江たちが勝訴を勝ち取ったシーンも話題を集め、「静かに小さく、でも長く強くガッツポーズするシーン良かったな」「赤楚くんの演技が光ってた」と多くの反響が上がった。
その後、新たな一歩を踏み出した灰江たち。放送終了後には、「赤楚くん新たな代表作の予感」「続編に期待」といった絶賛の声が相次ぎ、大きな余韻を残していた。
日本テレビ系 『相続探偵』毎週土曜よる9時
ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。