「トップ女優になる」「圧倒的すぎ」最重要“生徒役”として見せた“圧巻”の演技に賞賛の嵐【最終回・日曜劇場】

松坂桃李が主演する、TBS系・日曜劇場『御上先生』（毎週日曜よる9時）の最終話が3月23日（日）に放送された。隣徳学院と霞が関と永田町をつなぐ不正の証拠はそろうも、そこにはクラスメイトの千木良（髙石あかり）が巻き込まれていて…。大人たちが、自分たちの利権ほしさに踏みにじってきた、子どもたちの未来を御上（松坂桃李）たちが取り戻すべく、生徒たちと考え、立ち向かっていく姿が視聴者の感動を呼んでいた。

御上の味方だった槙野 その関係にSNS「最高のバディ」

隣徳学院に怪文書を送っていた“ヤマトタケル”こと槙野。6年前、槙野は激務に追われた後輩の高見を亡くし、「俺が殺した」と自分を責めていた。その時に御上は、「支えるから、生きてくれ」と声をかけた。2人は同志となり、「日本の教育が生き残るための戦い」に挑む。隣徳の不正入学の証拠集めのため、御上が隣徳、槙野は文科省で動いていたのだった。

第1話で、段ボールを持って文科省を後にする御上とその姿を上の階から見つめていた槙野。最終話ではその続きが映し出され、戻ってきた御上に槙野がサムズアップを見せていた。SNSでは「ビジネス不仲の真相。ええやサムズアップや」「最高のバディ」「エモい」と称賛の声が続出していた。

苦悩する千木良を髙石あかりが熱演！

冴島（常盤貴子）が神崎（奥平大兼）に託した隣徳学院の不正入学者のリストには、千木良の名前があった。神崎は、自分が暴こうとしている記事が千木良を含む生徒たちや、その家族にも影響が及ぶことを考慮し、本人と話をする。

もともと、自分が不正入学かもしれないと養護教諭の一色（臼田あさ美）に相談しにきたのは、千木良だった。彼女は、自分を受け入れられず苦悩を抱えて学校生活を送ってきた。そんな千木良と対峙した神崎は「一緒に考えたい」と申し出るも、すぐには受け入れられず…。

千木良は、その後の特別授業で「答えの出ない質問を持ってる」とクラスメートに語りかけた。父が不正を犯したこと、それを神崎が知っていることを明かしたのだ。苦しくて息もできなくなるなか、千木良はこの事実が明かされなくても苦しむ自分を想定し、「逃げ場なんてない。だとしたら、逃げないしかない」と覚悟を決め、「私はできないことをやって。報道は何かってことだけ考えて」と神崎の背中を押した。

このシーンにSNSでは「本当に勇気あった」「葛藤がすごく伝わってきた」「見てるこっちも苦しくなった」といった声で溢れていた。また「トップ女優になると思う」「圧巻の演技力」「演技力が圧倒的すぎて苦しい」など、千木良を演じた髙石あかりの熱演に称賛の声もあがっていた。

神崎が満身創痍で記事を執筆！ その成長にネット感動

神崎は、そろった証拠をもとに記事を制作し、父が働く新聞社で記事を出してほしいと頼む。「自己嫌悪で吐きそうになりながら、その記事書いたよ」という神崎の言葉が、心痛を物語っていた。そして、永田町と霞が関×隣徳の癒着、それらが弓弦（堀田真由）の起こした刺殺事件を引き起こす“バタフライ・エフェクト”となった過程が公表された。

卒業式で神崎は、御上に「俺のこと助けにきたんだよね」と話す。御上は、一色から「（自死した）兄に似てる子がいる」と聞かされており、神崎を見て「ほんとにそっくりで、正直危なって思ったよね」と当時の心境を明かした。そして神崎は、「考え続けるって全然自分に優しくないね。だけど…絶対手放さないから」「俺、死なないから。何があっても」と力強く宣言。

考えの及ばなかった過去の自分が招いた影響と向き合いながら、逃げずに考え抜き「生きること」を宣言した神崎。その姿に、「心をすり減らしながらも本当の正しさを見極めた上で記事にしてるのが成長を感じる」「自分のペンが人の人生を壊し得るということを完全に理解しているね」など、視聴者も心を揺さぶられていた。

御上の言葉に視聴者も“考える”

「考えて。自分の頭で」と伝えてきた御上。

千木良のための特別授業では、考える力について「考えても考えても答えが出ないことを投げ出さず考え続ける力のことだ」と生徒に伝えていた。そして卒業式では、「君たちの頭の中の答えの出ない質問は、未来そのものなんだ。そして君たちが苦しみながら選び取る答えは、きっと弱者に寄り添うものになる。君たちならできるよ。僕はそれを信じてる」とエールを送った。

放送終了後、SNSでは「考えて、考え続ける。苦しいドラマでした。それが非常によかった」「素晴らしい。これは大傑作では」「私の中では今期一番のドラマでした」との声が上がり、大きな余韻を残しつつも、大絶賛で幕を閉じた。

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TBS系 日曜劇場『御上先生』 毎週日曜よる9時〜
TVer・TBS FREEで最新回を無料配信中
［配信日時］2025年3月23日（日）
［番組URL］https://tver.jp/episodes/epzkmn8qma

ライター：小松加奈
ライター／編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー／レビュー／コラム記事などを手掛ける。

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