肩に背負えて両手があくので、リュックをよく使用しているという方も多いのではないでしょうか。ですが、混雑している電車では「リュックは後ろに背負ったままでも前に抱え直しても邪魔」という声が少なくないようです。
電車では一般的に、リュックはおろして下の前方で手で持つか、網棚に乗せることが推奨されています。
もちろん可能な場合はそのようにしたいですが、「吊り革を掴むためリュックは片手で持つことになるが、重すぎて片手で持ち続けるのは物理的に不可能」という方や、「社用PCを持ち運ばなくてはいけないが、会社の規則で『社用PCが入った荷物は網棚には乗せてはいけない』とされている」という方もいて、なかなか現実的には難しいようです。
「どちらも邪魔なのであれば、せめて前リュック(自分の身体の前で抱えるスタイル)にしたほうが荷物が他人に当たらないようにコントロールしやすいのでは」という意見とともに、「前リュックのほうが防犯につながる」という意見も多く聞かれます。
そこで、今回は「防犯対策としての前リュック」に関する意見を、SNSの声を中心に紹介します。
防犯対策として前に抱えています
防犯対策としてリュックを前に抱えているという方は多いようです。
- 後ろに背負おうが前に抱えようが邪魔なことには変わりないのだから、防犯のために前リュックを選ぶ。
- 後ろに背負ったままだとチャック開けて盗まれても気づきづらいから前に抱えたほうがいいと教わった。
- 前にあったほうが防犯として対策しやすい。
さらに、荷物は自分の視界に入る位置にあったがほうが安全安心だという意見も。
- 防犯対策にもなるし、自分の目の届くところにあるほうがコントロールしやすい。
- 防犯上も前リュックのほうがいい。人に当たらないか自分で目視できるし。
重すぎて手で持つのが難しい、網棚にも乗せられないとなると、自分の視界の外になってしまう「後ろリュック」よりも、自分の目の前に荷物がある「前リュック」の状態のほうが、防犯面でも他者との接触においてもコントロールしやすくて良い、と考えている方が多いようです。
電車でリュックを背負っていたらこんな被害に遭った
実際に、電車内でリュックを後ろに背負っていたら、被害に遭ったという方もいらっしゃいました。
- 防犯で前リュックにしている。背負っていたリュックから定期券盗まれたことがあるので。
- 電車の中で背負ったリュックから財布をスられたことがあります。
- 後ろに背負ってたら、チャック開けられたことある。
また、盗難以外の被害のケースも。
- ナイロンリュックを背負っていたら、カッターで切られたことある。なので前リュックのほうがいいと思う。
- 女子高校生のリュックからペットボトルを抜いて飲んでいた奴を捕まえたことがある。前リュックのほうが防犯として安全。
リュックを背負ったままだと死角になり、背後から忍び寄る手に本人が気づきづらいというデメリットがあるようです。盗難以外にもさまざまな被害がありそうです。
さらに、網棚に置いた場合にも防犯という観点からは安心できないという意見もありました。
- 網棚に置いておいたら勝手に荷物を触られたことがあったから、悪いけど前リュックにしてる。
みなさんはどう思いますか?
混雑している電車の中でのリュック問題は、「後ろでも前でもリュックは邪魔」「足元に置かれるとつまずいてしまうのでやめてほしい」「リュックじゃなくても大きな荷物は邪魔」という声もあり、さまざまな考え方があります。今回は、その中でも「防犯対策としての前リュック」に関する意見を紹介しました。
たまにしか満員電車に乗らない方は、「時間帯をずらす」「リュックではないカバンを選ぶ」といった対策も取りやすいかもしれませんが、毎日の出退勤や登下校でやむなく満員電車に乗車しなくてはならない上に大荷物の持ち運びが必須、という方も少なくありません。
混雑した電車では、いつも以上にストレスを感じやすいもの。自分の荷物が迷惑になっていないか強く意識することはもちろん、他者の荷物が邪魔だと感じた場合も「何か事情があるのかもしれない」といったん落ち着いて考えてみるなど、荷物を持っている側も持っていない側も周囲に気遣い合えると良いのかもしれませんね。