足し算と引き算、掛け算と割り算が混じっている計算問題では、計算順序に注意が必要でした。どんな順序で計算するのが正しかったかしっかり思い出していきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
−8+(−8)÷(−8)×(−8)
左から計算していくのは、間違いですよ。
解説
この問題の答えは「−16」です。
今回の計算問題は足し算・引き算・掛け算・割り算が混じっています。そのような場合は必ず計算の順序に注意しましょう。
<基本の計算順序>
・まずは、掛け算と割り算の部分を左から計算する。
・次に、残りの足し算と引き算を左から計算して答えを出す。
さらに、今回の問題は負の数が含まれているので、答えの符号にも注意しなければいけません。
<負の数の掛け算・割り算における答えの符号の決め方>
・負の数×負の数=正の数
・負の数×正の数=負の数
・負の数÷負の数=正の数
・負の数÷正の数=負の数
上記の基本の計算順序と符号の決め方をふまえて、まずは掛け算と割り算の部分から計算しましょう。
(−8)÷(−8)×(−8)
=1×(−8)
=−8
一つ目の割り算は負の数どうしの割り算なので、答えは正の数になります。次の掛け算は異符号どうしの掛け算なので、答えは負の数になりました。
さて、これで掛け算と割り算の部分を計算し終えたので、残りの足し算と引き算を計算していきましょう。
−8+(−8)÷(−8)×(−8)
=−8+(−8)
=−16
負の数どうしの足し算は掛け算や割り算とは異なり、答えは負の数になります。そのため、数字部分を足し算してマイナスの符号を付ければ計算は完了です。
まとめ
この計算問題では、計算の順序と負の数を含む掛け算・割り算の計算方法を復習できました。
計算の順序は、掛け算・割り算→足し算・引き算の順を守りましょう。
負の数を含む掛け算や割り算の場合は、同符号どうしの計算では答えは正の数に、異符号どうしの計算では答えは負の数になると覚えておきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
類似問題に挑戦!