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目上の人に「御社」と「貴社」を使い分ければOK!? 実は間違い【ビジネス用語の正しい使い方】

  • 2025.3.10
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスシーンでよく使われる「御社」と「貴社」。

この2つの使い分け、あなたは自信がありますか? 間違えて使ってしまうと、取引先や上司に不自然な印象を与えることもあります。

今回は、「御社」と「貴社」の正しい使い方と、誤った場合のデメリットについて解説します。

「御社」と「貴社」の基本的な違い

まずは、ビジネスシーンでよく使う「御社」と「貴社」について説明します。

「御社」と「貴社」の使い方を間違えると相手に違和感を与えてしまいます。
場合によっては「ビジネスマナーが不十分」だと受け取られることもありますよ。

「御社」は話し言葉

「御社」は直接の対話、会話の中で使用されます。
「御社の商品についてお聞きしたいのですが…」というような使い方で、主な使用シーンは、会話や電話、面接、商談などです。

【会話で「貴社」を使ってしまった場合】

相手に堅苦しく、よそよそしい印象を与えてしまいます。

ビジネスシーンでは、対面や電話では「御社」を使うのが一般的です。
会話の中で「貴社」を使うと、不自然でぎこちない対応に聞こえてしまうことがあります。

「貴社」は書き言葉

「貴社」は書面で使用します。

「貴社のご発展をお祈り申し上げます」
「このたび、貴社と協力して新しいプロジェクトを進める運びとなりました」

というような使い方で、主な使用シーンはメールや手紙、契約書や報告書、企画書などです。

【書類やメールで「御社」を使ってしまった場合】

フォーマルさに欠ける印象を与えてしまいます。

契約書や正式なビジネス文書に「御社」と書いてしまうと、「社内マナーが徹底されていないのでは?」と思われる可能性があります。
特に、ビジネスマナーを重視する企業や上司の場合、「この人はビジネスマナーが身についていないのでは?」と評価を下げてしまうこともあるため注意が必要です。

二重敬語にならないように注意する

「御社」や「貴社」を使う際は、二重敬語に気をつけましょう。

「御」や「貴」にはすでに敬意が込められているため、「御社様」「貴社様」という表現は誤りです。

また、役職名も敬称の役割を果たすため、
「〇〇部長様」は間違いで、正しくは「〇〇部長」です。

まとめ

もし、会話の中で「貴社」と言ってしまった場合は、「失礼いたしました」と伝えた上で「御社」に言い直せば問題ありません。

一方、書類やメールは後から修正できないため、送る前に必ず確認する習慣をつけましょう。

「御社」と「貴社」の使い分けをしっかりマスターして、ビジネスシーンでスマートな対応ができるようになりましょう!


ライター:aoi