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「40代からの『ダンス』は更年期に効く。」なぜなのか?意外なワケを医師が解説

  • 2025.3.30
出典:photoAC(画像はイメージです)

40代に突入すると、多くの女性が抱える「更年期」の問題。ホルモンバランスの乱れからくるさまざまな症状は、心身に大きな影響を与えることがあります。そんな中で、運動がその症状を和らげる手助けになることはよく知られていますが、実は「意外な運動法」が効果的だということをご存知ですか?今回は、医師が注目するその運動法について解説します。これを知れば、あなたの更年期の悩みも少しは楽になるかもしれませんよ。

更年期症状と運動の関係

更年期に入ると、ホットフラッシュや不眠、気分の落ち込みなど、さまざまな症状が現れます。これらの症状は、エストロゲンというホルモンの減少によって引き起こされるものです。運動は、体内のホルモンバランスを整え、ストレスを軽減することができるため、非常に重要な役割を果たします。

例えば、エアロビクスやウォーキングなどの有酸素運動は、心拍数を上げることでエンドルフィンを分泌させ、気分をリフレッシュさせる効果があります。

しかし、最近は、これらに加えて「意外な運動法」が更年期の女性に特に効果的であることが示されています。それは、筋力トレーニングやヨガ、さらにはダンスなどの運動法です。これらは、心身をリラックスさせるだけでなく、筋肉量を増やし、基礎代謝を向上させる効果も期待できます。

更年期症状に効果的な運動法とは?

では、具体的にどのような運動法が効果的なのか、いくつかご紹介します。

まずは「筋力トレーニング」。通常、筋トレは男性向けの運動と思われがちですが、実は女性にとっても非常に重要です。筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、体重管理が容易になるだけでなく、骨密度を保つ効果もあります。特に、更年期に入ると骨粗しょう症のリスクが高まるため、筋力トレーニングはぜひ取り入れたい運動です。

次に「ヨガ」。心身のバランスを整えるヨガは、ストレス軽減やリラックス効果が期待できるため、更年期症状の緩和にピッタリ。特に深い呼吸法やストレッチが多く取り入れられているため、体をほぐしながら心を落ち着けることができます。

そして「ダンス」。リズムに合わせて体を動かすダンスは、楽しくできる運動法の一つです。心拍数を上げることで、心肺機能を向上させることができるだけでなく、社交的な場でもあるため、孤独感を和らげる助けにもなります。特に、友人や仲間と一緒にダンスを楽しむことで、ストレス解消にもつながります。

これらの運動法は、単に体を動かすだけでなく、心の健康にも寄与するため、全体的な健康維持に役立ちます。

運動することで得られるメリットとは?

運動は、さらに健康的なライフスタイルの一部として取り入れることが重要です。

例えば、運動をすることで得られるポジティブな効果は、他の生活習慣にも良い影響を与えます。定期的な運動は、睡眠の質を向上させ、食欲のコントロールを助ける働きもあります。これにより、栄養バランスの良い食事を摂ることも容易になります。

また、運動をすることで新しい友人を作ることができたり、コミュニティに参加する機会が増えたりすることも、精神的なサポートにつながります。特に更年期を迎えた女性同士での情報交換や共感は、心の支えになることが多いのです。

まとめ

更年期は、身体的にも精神的にも大きな変化を迎える時期ですが、運動を取り入れることでその悩みを軽減することができます。筋力トレーニング、ヨガ、ダンスといった「意外な運動法」は、心身の健康を保ちつつ、楽しく続けられる方法です。

ホルモンバランスを整え、ストレスを軽減するために、ぜひ自分に合った運動を見つけてみてください。更年期を乗り越えるための第一歩を踏み出しましょう!


監修者:上原武晃

神奈川県茅ヶ崎市にある湘南リウマチ膠原病内科 院長
日本アレルギー学会専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
女性特有の関節症状の鑑別や骨粗鬆症、リウマチ膠原病疾患の専門診療を行っている。更年期など女性特有の体の不調、手や指のこわばりや関節痛、骨粗鬆症などの診察のため、東京神奈川を中心に毎月1000人を超える患者さんが来院している湘南リウマチ膠原病内科はこちらです。

湘南リウマチ膠原病内科
神奈川県茅ヶ崎市美住町5-4