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50代になった途端「友人との集まりが億劫…」なぜ?更年期で見逃しがちな“3つ隠れストレス”【医師が解説】

  • 2025.3.29
出典:photoAC(画像はイメージです)

40代から50代にかけて、多くの女性が迎える更年期。この時期にはホルモンバランスの変化によって、身体的・精神的な不調が現れやすくなります。しかし、明らかな症状だけでなく、知らず知らずのうちに蓄積する「隠れたストレス」に気づかないまま過ごしてしまう人も少なくありません。今回は、更年期における「隠れたストレスサイン」と、その対策について解説します。

更年期における「隠れたストレスサイン」とは?

40代から50代にかけて、多くの女性が迎える更年期。この時期にはホルモンバランスの変化によって、身体的・精神的な不調が現れやすくなります。

しかし、明らかな症状だけでなく、知らず知らずのうちに蓄積する「隠れたストレス」に気づかないまま過ごしてしまう人も少なくありません。

更年期における「隠れたストレスサイン」とは、ホルモンの急激な変化により自律神経が乱れやすく、心身に様々な影響を及ぼすことが多いです。これらのストレスサインに早く気づき、対策を講じることが重要です。

隠れたストレスの兆候として現れる3つの症状

更年期には、さまざまな症状がストレスとして現れることがあります。

まず、睡眠の質が低下することが挙げられます。寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりすることが増えた場合、ホルモンの変化や自律神経の乱れが原因となっていることがあります。

「今まで気にならなかったことが気になる」「些細なことでイライラ…」——そんな変化はストレスが蓄積しているサインです。ホルモンバランスの乱れによって神経が過敏になり、ストレス耐性が低下することで怒りや不安が生じやすくなります。

最後に、人と会うのが面倒になることがあります。以前は楽しんでいた社交的な活動に対して、無気力や億劫さを感じるようになることがあります。「友人との集まりが億劫…」なんて感じることはありませんか?

これらの兆候を見逃さず、早期に対応することが求められます。

ストレスを軽減するための実践的な対策

更年期におけるストレスを軽減するためには、日常的にできる簡単な対策を取り入れることが大切です。

まず、質の良い睡眠を確保するために、寝室の環境を整え、リラックスできる時間を作ることが効果的です。アロマや深呼吸を取り入れ、副交感神経を優位にすることが入眠を助けます。

また、軽い運動を取り入れることも重要です。ウォーキングやヨガなどの運動はストレス軽減に効果的で、心身のバランスを整えることができます。

さらに、周囲とのコミュニケーションを大切にし、誰かと気軽に会話することは、精神的なサポートを得るために有効です。特に、同じ更年期を経験している人との交流は、共感や安心感をもたらします。

「隠れストレス」に気づいたら早めの対策を!

更年期は身体的な変化だけでなく、知らず知らずのうちにストレスが積み重なりやすい時期です。「隠れたストレスサイン」に気づき、早めに対策を取ることで、より快適な日々を送ることができます。睡眠の改善、適度な運動、周囲とのコミュニケーションを意識しながら、自分に合ったストレス対策を見つけてみてください。更年期を前向きに乗り越え、充実した毎日を過ごしましょう。


監修者:上原武晃

神奈川県茅ヶ崎市にある湘南リウマチ膠原病内科 院長
日本アレルギー学会専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
女性特有の関節症状の鑑別や骨粗鬆症、リウマチ膠原病疾患の専門診療を行っている。更年期など女性特有の体の不調、手や指のこわばりや関節痛、骨粗鬆症などの診察のため、東京神奈川を中心に毎月1000人を超える患者さんが来院している湘南リウマチ膠原病内科はこちらです。

湘南リウマチ膠原病内科
神奈川県茅ヶ崎市美住町5-4