橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』の第24週「家族って何なん?」第119話が、3月20日に放送された。
久々登場の孝雄が、移住に迷う聖人にアドバイス
愛子(麻生久美子)は、一人暮らしをしている佳代(宮崎美子)を訪ねに糸島へやって来た。愛子は一緒に畑仕事をしながら、佳代が糸島に住み続けたい本当の理由を聞こうとする。佳代は作物を育てていると毎日新しい発見があり、やればやるほどやりたいことが出てくるという。やりたいこととは、育てたことのない作物を育ててみたくなったり、作ったことのない料理を作ってみたくなったり。それが糸島にいたい理由だと、佳代は話す。そのことに、心からすごい思うと伝える愛子に、佳代は「娘の言うことやけん信じようかね」と返した。感極まる愛子。“母と娘”の畑仕事は続いていく。
聖人(北村有起哉)は、客がいない理容店でひとり、神戸にこだわってきた自分の過去を振り返りながら移住について考えていた。その時、孝雄(緒形直人)がやってくる。今では東京のみならず、北海道、沖縄、シンガポールまで移住する多忙な日々を過ごしているらしい。それでも「楽しい」と嬉しそうに話す孝雄。「俺ら職人は道具さえあったらどこでも仕事できる。今は世界中が俺の仕事場や」という言葉に、聖人はハッとさせられていた。
久々に再登場した孝雄に視聴者は「ナベさんの登場が、聖人さんにとって大きかったよね」「ナベさん、いいタイミングで来てくれたね」「ナベさんの『墓参り行ってきたわー』の言い方も涙」と反応していた。
『おむすび』が伝える、どこに住むかではなく、誰と一緒にいるかのメッセージ
翌日、糸島から帰ってきた愛子が家族を集めた。愛子は18歳で家を出て、家族との縁を切られた時、孤独だった。実親とはまったく会うことがなかったことを後悔している愛子は、聖人や佳代、それに結(橋本環奈)たちを通じて家族の温かみ、大切さを感じていた。
「聖人さん。私と一緒に糸島に住んでください。私は、佳代さんと聖人さんと私の3人で、あの場所で暮らしたいの。糸島は私の故郷。糸島には私の母親がいる。そんな大切な場所で、大切なあなたと、一緒に暮らしたい」と真っ直ぐに伝える愛子に、聖人は「分かった。行こう。一緒に故郷に戻ろう」と承諾。家族の笑顔に、愛子は涙が溢れる。
SNSでは「やっぱりいい朝ドラだ」「この回は忘れない」「号泣した」「どこに住むかではなく誰と住むか、家族の物語である朝ドラの永遠のテーマ」「おむすびはめちゃくちゃ分かりやすい描き方」といった称賛するコメントが集まっている。
NHK 連続テレビ小説『おむすび』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
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