橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』の第23週「離れとってもつながっとうけん」第113話が、3月12日に放送された。
市の職員である若林が“アベノマスク”をつけて登場
コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、理容店を営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいのかわからず、市役所勤めの若林(新納慎也)に教えを乞う。消毒スプレーで手を除菌してから、ヘアサロンヨネダに入店する若林。さらに聖人と話しながら、おでこにピッと体温計を当て検温をする。「うちの店、営業しとってもええんでしょうか?」という聖人に、若林は「理髪店や美容室は社会生活を維持するために必要な業種っちゅうことで営業を続けてええそうです」と伝えながら、感染予防は継続するように注意を促す。一度店を出てから言い忘れたことがあり、戻ってきた若林は再び消毒スプレーをプッシュ。若林は、サッカー選手を目指す花(宮崎莉里沙)が気になっているようだ。応援していることを伝えるよう若林は聖人と指切りを交わそうとするが、ソーシャルディスタンスを機にして、距離を取っての“エア指切り”を実施する。
また、若林がつけているのは、通称“アベノマスク”と呼ばれた布マスク。市の職員ということからの演出なのだろう。SNSでは「アベノマスク」がトレンド入りとなり、「若林さんがアベノマスクつけているのがリアル」「久々に見た」「忠実に再現してる」といった視聴者からの声が寄せられている。
一方、「濃厚接触者」がトレンドしたことにより「何があった?」「濃厚接触者がトレンドなの、朝ドラのせいか」「あの地獄みたいな頃にタイムスリップしたのかと思った」「濃厚接触者のトレンドにドキッとした」と一部困惑の声もあがった。
コロナ禍を経て、変化していった『あさイチ』MC陣の距離感
当たり前だった結(橋本環奈)の日常も変わり始めていた。いつも作っていた米田家のおむすびは、ラップを使うようになる。医療従事者である結は、家でもマスクをつけ、家族とも離れて食事をしている。日を追うごとにコロナ患者の入院は増え続け、さらには配膳係の家族がコロナの濃厚接触者になり、結と石田(吉田剛明)が感染エリアの配膳を担当することに。イエローゾーンへ昼食を運ぶ結と石田。ビニールカーテン越しに結たちは、搬送されてくるコロナ患者を目の当たりにすることになる。
“朝ドラ受け”で知られている『あさイチ』では、キャスターの博多大吉が「記憶に新しいので観てて……」と言葉をなくし、博多華丸は「黙食つらかったですね」、鈴木奈穂子アナウンサーは「パーテーションとかも」と、5年前のコロナ禍を振り返る。大吉はコロナ禍を経て、今でもMC陣の距離感に“名残”があると話し、「コロナ前の体形、一回やります?」と提案し、今よりも3人がギュッとくっつくと「近すぎ!」とスタジオに笑いが起こる。大吉は「極端に言うと、これくらいでやってたよ」と今の距離感になった変遷を説明していた。
NHK 連続テレビ小説『おむすび』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中