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工夫して計算してみて!「2557+496」→暗算できる?

  • 2025.2.13
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数が大きく、繰上りが多発する足し算は難しく感じるものです。

今回の問題も、手元に電卓があれば頼りたくなるような足し算ですが、工夫をすることで簡単に暗算ができますよ。さて、どうすれば簡単になるのか、考えてみましょう。

問題

次の計算を暗算でしてください。
2557+496

※制限時間は5秒です。

解答

正解は、「3053」です。

繰上りが多いので、計算しづらく感じた人もいるでしょう。

どのように計算すれば、5秒以内という短時間で答えが出せるのか、次の「ポイント」で確かめてみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「足す数を切りのよい数に変換すること」です。

足す数496は半端な数です。このような数が足し算に現れると、繰上りが発生して、計算が難しくなることがあります。

そこで、496に近くて切りのよい数500を496の代わりに足すことにしましょう。

2557+496→2557+500=3057

この計算であれば、一か所(百の位)の繰上りだけ考えればよいので、計算がとても楽になりますね。

ただし、496を足すところに500を足してしまっては、計算結果が違ってしまいますね。そこで3057を、496を足した場合(元の式)の答えに近づけていくことを考えましょう。

変換後の足す数500と元の足す数496の差は4です(500−496)ので、500を足す場合は、496を足す場合に比べて答えが4大きくなります。

つまり、2557に500を足す場合の答えから4を引けば、496を足す場合と答えが一致するわけです。

では、具体的な計算過程を以下の式で確かめてみましょう。

  2557+496
=2557+500−(500−496) ←元の足す数と変換後の足す数の差を引く
=2557+500−4
=3057−4
=3053

足す数を切りのよい数に変換することで、繰上りの回数が削減され、計算しやすくなっていますね。

まとめ

今回の問題では、足す数を切りのよい500という数に変換しました。

逆に足される数を切りのよい数にする方法もあります。例えば、「4998+548」ならば、548よりも4998を切りのよい数にした方が計算しやすくなりますね。足される数と足す数のうち、切りのよい数に近い方を変換すると、計算が簡単になると覚えておきましょう。

他の問題でも、工夫次第で簡単に計算できるものがあります。ぜひ挑戦してみてくださいね。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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