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「感動」「そういうことだったのか」記念すべき第70回での“粋な展開”にSNSでも納得の声

  • 2025.1.10

第70回、さまざまな難局を乗り越え、ついに結婚に至った主人公・結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)。主に引っ越し費用にあたる結婚資金を貯めるため、翔也は約20kmの距離でも電車を使わずランニングで通うなど、鬼の節約魂を見せた。その背景が明かされるとSNS上では「そういうことだったのか」「結のためにそこまで、感動」と納得の声が挙がっている。

ついに結婚に至った二人

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(C)NHK

いきなり「婿入りする」と宣言した翔也。それを聞きつけ、翔也の母である幸子(酒井若菜)が米田家に乗り込んでくる展開に。

元レディースである幸子は、結の母・愛子(麻生久美子)と一触即発の雰囲気になるが、愛子が栃木にある四ツ木家へ直接出向き、イチゴの収穫などを手伝ったことで意気投合。あらためて両家が揃い、結と翔也が結婚の許しを得ようと姿勢を正した場では、もはや彼らの結婚に反対する者はいなかった。

紆余曲折あったものの、ようやく結婚に至った結と翔也。見晴らしの良い高台で、翔也は「結婚式をあげられなくてごめん」とあらためて謝罪する。その代わりに、と結に向けて開かれた箱には、これからの二人の絆を象徴するかのようなペアリングが鎮座していた

翔也が極限まで節約して生活費を切り詰めていた背景には、引っ越し資金を貯めるのはもちろん、指輪を買ってプレゼントしたい思いがあったことが知れる。結はさっそく「つけて」とせがみ、同じように翔也の左手薬指にもペアリングの片方をつけた。

もともとは、プロ野球選手になることを夢見て頑張る翔也を支えるべく、栄養士になった結。肩の故障で、一度は将来が閉ざされたようになった翔也だが、新たに任された仕事を熱意でやり遂げたことで、周囲からの信頼を得られた。そんな彼の姿を見て、結もまた新たな目標を見出したのだろう。

仕事、結婚……次に結が向き合う“壁”は?

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(C)NHK

第15週「これがうちの生きる道」では、新しく「管理栄養士になりたい」という夢を見つけた結の、さらなる奮闘が始まるのだろう。本作でも何度か出ていたように、管理栄養士は国家資格であり、取得するには狭い道に挑戦しなければならない

自分のやりたい仕事、やりがいのある仕事を見つけ、結婚という通過点も過ぎた結。そんな彼女が次に向き合う壁は、どんな風にそびえ立つのか。それを支える周囲のキャラクターや、新しく登場するキャラクターの顛末にも目を向けたい。

結と翔也が結婚に至った記念すべき第70回が放送されたのは、1月10日。作中でもちょうどお正月の時期で、めでたい晴々とした雰囲気が漂う。正月でNHKといえば、毎年恒例の紅白歌合戦を連想する視聴者も多いだろう。

本作の主題歌を担当するB'zも、2024年の紅白歌合戦へ出場。一方では視聴率低迷が騒がれている『おむすび』だが、観客を圧倒するパフォーマンスで、マイナスな意見を退けてみせた。今回の出場を機に、B'zファンクラブ「B'z PARTY」の会員数も1万人近く増加したという。

厳しい声も多く聞かれる『おむすび』だが、深い人物造形にハッとさせられることも多い。新たな目標を定めた結がたどっていく道を、毎朝見守りたいと考えるファンもいるはずだ。



NHK 連続テレビ小説『おむすび』
毎週月曜〜土曜あさ8時放送 NHKプラスで見逃し配信中

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_