計算式の中に複数の四則演算が含まれている場合は、計算の順番に注意が必要です。
ただ式の先頭から順に計算していくだけだと、正解にたどり着けないこともありますよ。
さて、今回の問題、どの順番で計算すればよいかすぐに分かるでしょうか?
問題
次の計算をしてください。
11−2×3+10
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「15」です。
今回の問題は、計算する箇所が行ったり来たりします。気を抜くと間違った答えが出てしまうので、要注意です。
次の「ポイント」で、正しい計算順を確かめてみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「掛け算→引き算→足し算の順に計算すること」です。
まず、計算順の基本ルールを確認しておきましょう。
<計算順のルール>
次の順番で計算します。
1.括弧の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
今回の問題には括弧がありませんので、最も優先して計算すべきは中央の掛け算部分です。
11−2×3+10
では、やってみましょう。
11−2×3+10
=11−6+10
残りは引き算と足し算です。どちらの計算も優先順は変わらないのですが、ここで「同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算する」というルールに注目しましょう。
より左にあるのは引き算なので、先に引き算をしてから、最後に足し算をするのが正解です。
11−6+10←先に引き算をする
=5+10
=15
これで答えが出ましたね。
中央の掛け算をした勢いでそのまま後ろの足し算を先にしてしまうと、誤った答えが出てしまうので要注意です。
NG
11−2×3+10
=11−6+10←足し算を先にしてしまうと…
=11−16
=−5←答えが15にならない
まとめ
今回の問題では、計算の順番がポイントになりました。
式の途中にあったとしても、掛け算・割り算は足し算・引き算よりも先に計算します。また、同じ計算順の演算が複数表れた場合は、左から順に計算していくことも大事です。
他にもさまざまな種類の計算問題を用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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