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朝ドラ『あんぱん』“初出演”俳優「カレーパンマンかな?」「友人としてぴったり」SNSで好評!“引っ張りだこな若手俳優”に期待

  • 2025.6.5

第10週に入り、戦争が激化するNHK連続テレビ小説『あんぱん』。主人公・のぶ(今田美桜)は若松次郎(中島歩)と結婚し、若松のぶに。嵩(北村匠海)は、のぶに失恋してしまい、東京で芸術学校卒業までの日々を送っている。第10週では、嵩の友人・辛島健太郎(高橋文哉)と嵩の元に召集令状が届くようだ。

嵩が東京で出会うかけがえのない友人・健太郎

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『あんぱん』第4週(C)NHK

のぶが女子師範学校へ進学し、嵩が東京の芸術学校に進学して以降、二人の価値観は少しずつズレていった。のぶは女子師範学校で軍国主義を叩き込まれる一方で、嵩は芸術学校で自由な精神を学んでいる。戦争という大きな社会のうねりのなかにある日本で、生活する場所と受ける教育が違えば、そうなっても無理はない。

嵩の生活に影響を与えた人物のなかに辛島健太郎がいる。毎日のように健太郎と銀座へ足を運ぶ、ハイカラなものを目にして共に感性を養ったかけがえのない友人だ。

東京高等芸術学校に補欠で入学した健太郎は、嵩の下宿先に転がり込み、嵩と共に生活を送っている人物。優柔不断な嵩をあっけらかんとした明るい言葉で励ます姿に癒されていた人も多いだろう。嵩の帰省の際には、共に御免与町に赴き、のぶと仲直りできるようにとメイコ(原菜乃華)と協力する場面も。メイコに一目惚れされたものの、健太郎本人は全く気が付かず、「ノラクロに似ている」なんて声をかける鈍感な一面も魅力だった。

朝ドラ初出演の高橋文哉、福岡弁と短い前髪が可愛らしい

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『あんぱん』第10週(C)NHK

健太郎を演じる高橋文哉は驚くことに、朝ドラ初出演だ。『仮面ライダーゼロワン』でデビューして以降、ドラマ『先生を消す方程式。』『夢中さ、きみに。』『最愛』など着実にキャリアを積み重ね、近年では『君の花になる』『女神の教室〜リーガル青春白書〜』ではメインキャスト、『フェルマーの料理』では主演を務めた。クールで真意の読みにくい役柄や少し引っ込み思案ながら注目されてしまう主人公キャラがよく似合う。

これまで演じてきた役柄を踏まえると、健太郎のようにひょうきんさがある役柄は少し珍しいかもしれない。しかし、愛らしい福岡弁と短い前髪が高橋自身の持つ可愛らしさを際立たせており、健太郎もハマり役と言わざるを得ない。嵩の優柔不断ではっきりしない性格との対比となるように、明るめな声色やふとした時の柔らかな表情なども工夫されており、高橋の表現力の高さを感じさせる。

『あんぱん』では、高橋文哉だけではなく、北村匠海や河合優実、原菜乃華などすでに映画や民放ドラマで注目され、実力は折り紙つきの俳優が朝ドラ初出演を叶えている。ここからさらに知名度を伸ばし、注目作品への出演を勝ち取っていくことだろう。

SNSでは「モデルはカレーパンマンかな?」「明るいキャラクターが嵩の友人としてぴったり」と、飄々とした健太郎の性格が好評な様子。

第10週で出征した健太郎が、戦後も出演するのかどうかは不明だが、第10週までに亡くなってしまった人物が多いだけに、健太郎の無事を切に祈りたいところ。嵩と健太郎の再会がどうか叶いますように。


NHK 連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202