負の数の計算は、中学校で学習をします。「負の数を掛ける」「負の数で割る」などの計算も学習した覚えがあると思いますが、正しく理解できているでしょうか。
今回は、そのような問題に挑戦しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(−6)×(−8)÷(−4)
負の数の掛け算と割り算をする問題です。
解説
今回の問題の答えは「−12」です。
途中の計算は次のようになります。
(−6)×(−8)÷(−4)
=(+48)÷(−4)
=−12
計算のポイントを順に解説します。
まず、正負の数(プラス・マイナス)を含んだ掛け算・割り算では、「符号部分」と「数字部分」を分けて考えることができます。
そして、正の数と負の数を掛け算や割り算する場合、答えの符号の決め方には、以下のようなルールがあります。
<答えの符号のルール(掛け算・割り算の場合)>
※掛け算で記載していますが、割り算も同様です。
(+)×(+)=(+)
(+)×(−)=(−)
(−)×(+)=(−)
(−)×(−)=(+)
上記は二つの数の計算の場合ですが、これを応用すると、三つ以上の数の場合も答えの符号を次のように考えることが可能です。
(−)が偶数個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(+)
(−)が奇数個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(−)
今回の問題である「(−6)×(−8)÷(−4)」の場合を確認してみましょう。
符号:
(−)が3個の掛け算・割り算 → 答えの符号は(−)
数字:
6×8÷4
=48÷4
=12
符号と数字を組み合わせて、答えは「−12」となります。
まとめ
負の数がたくさんあると、答えの符号が正か負のどちらになるのか迷ってしまうかもしれません。
どのように計算ができるのか忘れていた方は、この他の問題で復習をしましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム)
「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。
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