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野木亜紀子が描く“2025年最新作”のキャスティングが豪華すぎると話題に…! 新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』

  • 2024.11.29

2025年1月2日に、新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』が放送される。現在放送中の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』や、公開中の映画『ラストマイル』の脚本でも知られる、人気脚本家・野木亜紀子がオリジナル脚本で描く最新作で、新時代のホームドラマとなっている。主演は松たか子、共演は多部未華子、松坂桃李、星野源、チュ・ジョンヒョクと、豪華な顔ぶれも話題だ。

松、多部、松坂は姉弟を演じ、3人に深く関わる人物を星野源が演じる。大ヒット韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のチュ・ジョンヒョクは、本作が日本のドラマ初出演となる。

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(C)SANKEI

『スロウトレイン』のあらすじ

鎌倉に住む渋谷葉子(松たか子)、都子(多部未華子)、潮(松坂桃李)。3人は、交通事故で両親と祖母を一度に亡くした姉弟だ。二十三回忌の法事の帰り道、都子が突然「韓国に行く!」と葉子と潮に告げる。これをきっかけに、三者三様の姉弟に、“人生”という旅路の分岐点が訪れる。

葉子はフリーの編集者で、結婚はしておらず、渋谷家の家長として、両親と祖母と共に暮らしていた鎌倉の実家を守っている。妹の都子は、30歳を過ぎても、職や居場所を変え、ふらふら過ごしている。弟の潮は、江ノ島電鉄で保線員として働き、渋谷家の家事全般を担当している。潮には恋人がいるが、姉たちには明かせていないことがあるらしい。一方、人気作家の百目鬼見は、元担当編集者の葉子に執着し、執拗につきまとう面倒な作家だ。

そんな中、都子が韓国に行くと言い出し、物語は日本の鎌倉から韓国の釜山へと移っていく。それまでの「3人での幸せ」から、「それぞれの幸せ」と向き合うようになる葉子、都子、潮。変わりゆく時代の中でも、普遍的に在り続ける“家族”を通して、痛快かつドキドキするパートもあり、最後には笑顔になれる、野木脚本ならではの、宝物のようなスペシャルドラマに仕上がっているという。

姉弟を演じる3人の俳優たち

主演の松は、本作の演出を担当する土井裕泰と『カルテット』でもタッグを組んだ。『カルテット』は放送時から話題を呼び、第54回ギャラクシー賞テレビ部門の優秀賞をはじめ数々の賞を受賞。『スロウトレイン』公式サイトの松のコメントによると、彼女は土井に心からの信頼を寄せており、野木からは、葉子役は当て書きだと言われたという。土井、そして野木という、2人のヒットメーカーと松の組み合わせに、期待が膨らむばかりだ。

多部と松坂は、ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』や映画『流浪の月』などで度々共演しており、2人が一緒にいると安心感を抱かずにはいられない。今回は姉と弟を演じるということで、どんな関係性が描かれるのか楽しみだ。ちなみに、松坂は姉と妹に挟まれて育ったそうで、『スロウトレイン』の現場は居心地が良かったとコメントしている。

姉弟が関わる2人の人物

百目鬼見役の星野は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『MIU404』、映画『罪の声』『ラストマイル』と、野木の脚本作に多く出演している。これまで、野木は星野に魅力的な人物を書いてきたが、『スロウトレイン』の百目鬼見はどのようなキャラクターになるのか。主演の松によると、星野と場面の中で、この上なく楽しいやりとりができたそうなので、ドラマのキーパーソンになりそうな予感。

また、韓国の人気俳優、チュ・ジョンヒョクが日本のドラマに初出演しているのも見逃せない。彼は「日々忙しく時間が過ぎていく社会のなかで『スロウトレイン』というタイトルのように、静かに普通の人々の話を伝えられるという点が、この作品の大きな魅力だと思いました」と、本作について語っている。

松は、彼が演じるオ・ユンスを「このドラマに存在する意味がとてもある役」と説明。さらに、「初めての日本語にも前向きに明るく向き合っていらしたチュ・ジョンヒョクさんなど、魅力的な『普通』の人たちが登場します」と語り、より一層、『スロウトレイン』を観たくなる気持ちを高めている。松坂も、「チュ・ジョンヒョクさんとは、国境を超えて芝居を交わすことができたのは、大きな財産となりました」とコメントしており、釜山でどのような撮影が行われたのか、どんな場面が描かれるのか、大いに気になるところだ。

脚本家や俳優に大きな影響を与えた監督

演出の土井は、『花束みたいな恋をした』『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』などの映画や、前出の『カルテット』のほかに『Beautiful Life ~ふたりでいた日々~』『コウノドリ』など数多くのドラマを手掛けてきた。

俳優として初期の頃に土井の監督映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』に出演したのを皮切りに、ドラマ『この世界の片隅に』など何作品かで土井と一緒に仕事をしてきた松坂。彼は、『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』で、「経験の浅い僕が阿部寛さんと対峙する芝居場がありました。撮影前日に監督からメールでいただいた『考えるな、感じろ』という言葉。今でも指標としています」とコメント。そんな松坂が、縁の深い土井と組んだ『スロウトレイン』で演じる潮は、きっと素敵なキャラクターに違いない。

野木は、脚本家人生の節々において、土井から大切な助言と学びをもらい、全幅の信頼を寄せているという。野木と土井は、ドラマ『空飛ぶ広報室』『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』、映画『罪の声』でタッグを組んできたが、『スロウトレイン』は初の野木オリジナル脚本での土井演出作品となる。数々のヒット作を生み出してきた2人と、日韓の豪華キャストが集う『スロウトレイン』を観られるお正月が、今から待ち遠しい。



TBS『スロウトレイン』

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP



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