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目的のために手段を選ばない“危険な男”が帰ってきた! SNSでも話題沸騰した大人気ドラマの続編がついに放送開始!

  • 2024.11.29
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(C)AbemaTV,Inc.

2023年に配信され、その後地上波放送されたドラマ『INFORMA-インフォーマ-』(以下、インフォーマ)。情報屋を名乗る怪しい男・木原(桐谷健太)と、“ポンコツ”週刊誌記者・三島(佐野玲於)のコンビが、凸凹なのにどこか愛らしさを感じさせる。しかしゴリゴリのハードサスペンスな作風が話題を呼んだ。2024年11月からは続編にあたる『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』がABEMAオリジナル作品として配信されている。

“ポンコツ”週刊誌記者・三島に誰もが感情移入

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(C)AbemaTV,Inc.

沖田臥竜による同名小説を映像化した本作。スクープを狙う週刊誌記者・三島が、情報屋を名乗る怪しい男・木原と出会うことから、物語は蠢きだす。

決して表に出ることのない、あらゆる権力者に通じた情報を裏で操り、人や大金を思うままに動かす木原。彼の真意や思惑すらも闇のなかだ。コテコテの関西弁で、一見とっつきやすく気さくな印象もある木原だが、目的を遂行するためには手段を選ばない男でもある。危険なんて前提のうえで、敵の手中にもどんどん分け入っていく潔さは、どこか清々しいほど。

他社よりも早く、デカいスクープをすっぱ抜いて記者として名をあげるため、三島はおっかなびっくりながらも木原についていく。彼に課されたのは、現場で起こる出来事を漏れなく確実に“記録”すること。危険な場所にだってついていき、ときには命を削る行為だってする。しかし、あまりにも突拍子のない木原の言動に、次第に疲れ始める三島の心情に、視聴者はどうしたって感情移入してしまう構成になっているのだ。

この木原と三島の構図が上手い。人がフィクションに求めるものは、非日常の高揚だ。それでも、現実離れしすぎているとかえってストレスになってしまう。木原が見せてくれる非日常を、絶妙なバランスで視聴者向けにマイルドにしてくれている三島。三島視点で冒険を追ってくれることによって、視聴者は安心してついていけるのだ。

謎の男・木原の過去とは?

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(C)AbemaTV,Inc.

『インフォーマ』は1話30分で全10話。中盤あたりから、木原の過去に深く関わりのありそうな男・冴木亮平(森田剛)が登場する。そして木原たちが散々仄めかしてきた“ポンコツ初代”の正体も明らかに。最終回に近づくにつれ、展開は怒涛の勢いを帯びる。

画面に味わいを持たせる俳優陣の実力も大きく、見れば見るほど求心力が増していく『インフォーマ』。三島の視点でハラハラドキドキしながら、視聴者は木原の過去に迫っていくことになる。

情報屋を名乗るようになった背景、明かされる出自の謎と、冴木との関係性。ハラハラドキドキさせるエンタメ性と、厚みのあるストーリー性が、自転車の両輪のような相互作用を見せていく。

前シーズンに引き続き、今回のABEMAオリジナル作品である第二シーズンでも、地上波ではなかなか流せないような、アクションや流血シーンも多い。前シーズンの途中、冴木の仲間である森田(一ノ瀬ワタル)が捕まって拷問を受けるシーンなどは、人によっては直視できないかもしれない。それでも、積もり積もった謎が最後に解き明かされる瞬間が、ある種のカタルシスをもたらしてくれる作品でもある。

ABEMA『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』
[放送日時]毎週木曜日 夜11時より放送中(全8話)
[出演者]桐谷健太、佐野玲於、莉子、池内博之、二宮和也 ほか
[番組トップページ]https://abema.tv/video/title/90-2007
[第1話 無料見逃し配信ページ]https://abema.tv/video/episode/90-2007_s1_p1



ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_