大人になると、「体積を求める」という機会は少なくなるかもしれません。そのため、体積の求め方を忘れていないでしょうか。
今回は、「四角錐」の体積を求める問題です。チャレンジしてみましょう!
問題
次の四角錐の体積を求めなさい。
(底面が1辺10cmの正方形で、高さが12cmの四角錐)
正しく答えを出すことはできるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「400 (cm3)」です。
どのように考えるのか、順に解説をしていきます。
まず、四角錐の体積を求める公式は、次のようになります。
四角錐の体積= 底面積×高さ×1/3
今回の問題では、次の手順で計算をします。
底面積(1辺10cmの正方形)
=10×10
=100(cm2)
四角錐の体積
=底面積×高さ×1/3
=100×12×1/3
=400(cm3)
したがって、答えは「400(cm3)」となります。
「×1/3」を忘れてしまう間違いがよくあるので注意しましょう。
四角錐の体積
先が尖った立体を「錐体」といい、底面の形に応じて「三角錐」「四角錐」「円錐」と呼びます。
今回の問題は、底面が四角形なので四角錐です。
このような錐体は、同じ底面積、同じ高さの柱体の3分の1の体積になることが分かっています。
まとめ
三角錐、円錐など、先が尖った「錐体」という立体図形では、同じ公式で体積を求めることが可能です。
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※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社かえでプロダクション(公式HP)
「編集技術で過去と未来をつなぐ」小学生・中学生・高校生の学習用教材を執筆・編集・校正する編集専門のプロダクション。英語・算数/数学・国語・理科・社会の主要5科目のテキストやドリル、テストや模試、デジタル系の教材など幅広く制作。教材からできる教育を目指し、教育業界を支える会社。会社独自の福利厚生が充実しており、社員が働きやすい環境を整え、新しい働き方で第三者機関から認定を受けている。
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