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なんだかおかしい…秀才が手がける“不気味すぎる”最恐ホラー誕生 恐怖を煽る“1本のビデオテープ”

  • 2024.11.29
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©︎2024「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

第2回日本ホラー映画大賞を受賞した、近藤亮太監督の短編映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が、長編映画として2025年1月24日(金)に全国公開される。主演に杉田雷麟、総合プロデュースは『牛首村』の清水崇が務める。

近藤監督は、『リング』シリーズの脚本家・高橋洋氏に師事。高橋氏の監督作品やNetflixドラマ「呪怨:呪いの家」でも助監督を務め、今年話題のテレビ東京ドラマTXQ FICTION第1弾「イシナガキクエを探しています」で演出を務めるなど、ホラー界に彗星の如く現れた俊才として、今、最も熱い注目を集める存在だ。

主演は、近年話題の数々の映画・ドラマに出演し、今年公開の映画『プロミスト・ランド』に主演するなど若手注目俳優の筆頭の杉田雷麟。共演に、平井亜門、森田想、藤井隆らが脇を固める。

あらすじ

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©︎2024「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

敬太(杉田雷麟)は、弟・日向が自分との山登り中に姿を消したことで、長年彼の心を深く傷つけていた。そして今、彼はその過去を解き明かすため、失踪者捜しのボランティア活動に身を投じていた。ある日、母から彼の元に一通の古いビデオテープが届く。

そこには、弟・日向が姿を消す、衝撃的な瞬間が克明に記録されていた。霊感が鋭い同居人の司(平井亜門)は、そのビデオテープから、ただならぬ邪悪な気配を感じ取る。彼は敬太に、「その過去には近づくな」と警告するが、敬太は深淵へと引き込まれるように、事件の真相を追究し始めるように…。

敬太の執念に突き動かされ、新聞記者の美琴(森田想)もまた、この不可解な事件の真相を暴くため、彼らと共に「あの山」へと足を踏み入れる。美琴は、敬太の心の奥底に潜む闇を、そして日向の失踪に隠された真実を、自身の目で確かめようとしていた。

監督の近藤亮太、主演の杉田雷麟らが登壇

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©︎2024「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

また、第37回東京国際映画祭のワールド・プレミア上映が10月30日、丸の内ピカデリーにて開催され、主演の杉田雷麟と主要キャストの平井亜門、森田想、そして近藤亮太監督が登壇し、作品の見どころを語った。

近藤監督は、「子供のころ感じた怖い気持ちを、この時代に味わってほしい」と意気込みを語り、外国から駆け付けた観客に対しても“ジャパニーズ・ホラー”をアピール。主演の杉田は、「幽霊を見たことがないため演技のリアルさを追求し、監督と共に役へのアプローチを相談しながら進めた」と振り返る。唯一幽霊が見える役の平井も、「自身が幽霊を見たことがないため、YouTubeでオカルト動画を参考にし、監督と参考にする漫画のキャラクターなどの話を共有しながらすり合わせた」と語る。新聞記者役の森田は、「派手な演出ではなく、静寂の中に潜む恐怖が本作の魅力であると語り、観客にその恐怖を楽しんでほしい」と呼びかけた。

本作は、ノーCG、ノー特殊メイク、ノージャンプスケアであるのも見どころだ。もう一度味わいたい“あの不気味さ”を体感できる本作は、ぜひ劇場でご覧いただきたい。

不鮮明さが駆り立てる恐怖

一本のビデオテープから、不穏な物語が巻き起こる本作。テープの映像はとぎれとぎれで、画像の粒子も荒く、手持ちカメラゆえ手振れがひどい。よく見えないからこそ、ぼんやりとした影が「なにか」のように見えてしまう。目を凝らしたら見えそうで、見えないようで…。そんな不鮮明さこそがあらゆる想像を駆り立てることで、恐怖を煽るのだ

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©︎2024「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

また、本作はジャンプスケア(大きな音で驚かす演出)は用いられず、登場人物たちのリアクションや彼らを捉えるカメラワークも淡々として、派手さは一切ない。とても自然な日常や会話のなかに「あれ?」なんだかおかしい…という違和感が広がっていく。

例えば、弟の日向が遭難した山を歩いていた司と敬太が、山中で「あるもの」を発見して驚愕する場面。カメラはゆっくりと「あるもの」を映し、敬太と司は静かに立ちすくむ。ごく控えめな効果音が流れ、リアリティある不気味さをじわじわと演出しているのだ。

その後も、登場人物の淡々とした会話の中から真相が明らかにされていき、ビデオテープが鍵となった展開に最後まで引き込まれてしまう。緊張感と不穏さがクライマックスにかけて高まり、最後には心にざわついた余韻を残す。ぜひ、この余韻を劇場で確かめてみてほしい。

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©︎2024「ミッシング・チャイルド・ビデオテープ」製作委員会

作品名:『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ 』
主演:杉田雷麟
総合プロデューサー:清水崇
監督:近藤亮太
脚本:金子鈴幸

2025年1月24日(金)より全国公開



ライター:山田あゆみ

Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。

X:@AyumiSand



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