はじめは、そんなのわかるかな?と思うのに、考えてみたら確かにわかるクイズに挑戦してみましょう。
問題
あなたとAさんのもとへ、黒い帽子1つと白い帽子2つをもったBさんやってきて、2人が目をつむっている間にそれぞれ1つずつ帽子をかぶせ、残りの帽子を隠しました。目を開けてから、白い帽子をかぶせられたAさんに「自分の帽子の色がわかりますか?」と聞くと、「わからない」との答えでした。では、あなたの帽子の色はどちらでしょう?
解答
答えは白です。
解説
これは、Aさんが「わからない」と言ったことこそがヒントになる問題でした。
もしあなたが黒色の帽子をかぶっていたら、Aさんの返事は「わからない」ではなく、「白」だったでしょう。
なぜなら、黒い帽子は1つしかなくて、それをあなたがかぶっている以上Aさんの帽子は白の可能性しかないからです。
けれどもAさんが「わからない」といったのは、あなたが白い帽子をかぶっていたからです。
残りは黒1つと白1つなので、Aさんはどちらかわからなかったのですね。
わからないからわかる!?
いかがでしたか?
Aさんの答えは「わからない」なのに、それをヒントにしてこちらの答えがわかってしまうなんて、なんだか不思議な感じがしますね!
日常でも、今回のような「もし~だったら」の場合をいろいろ考えてみると、見えなかったものが見えるかもしれません!
文・編集:河野梓(ずーさん)
「わかるって楽しい!考えるって面白い!」を合言葉に算数の教材や算数ナゾトキ、算数クイズを作っています。考え抜く力を育む 教えてくれない!?算数パズル塾Pazoo主宰。3児の母。
監修:横山明日希
株式会社math channel代表。老若男女問わず幅広く数学・算数の楽しさを伝える「数学のお兄さん」として活動。公益財団法人日本数学検定協会認定幼児さんすうシニアインストラクター。
『"体験"を通して、算数・数学を身近に』を理念に掲げる算数・数学コンテンツ企画グループ。 算数・数学の楽しさを伝える活動を約10年間続ける「数学のお兄さん」こと横山明日希が代表、プログラムの監修を行なっています。学校や塾とも一味違った切り口や内容を扱った算数コンテンツの展開を通して、これまでなかった「新しい算数・数学の学び」の機会を全国各地の人々に提供中。