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大人が意外と解けない算数「233×506」→簡単に計算するには?

  • 2024.10.2
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掛け算は、計算式の数が大きくなればなるほど、計算過程が複雑になるものです。三桁×三桁の計算は筆算でも手間がかかる計算ですので、できれば電卓を使いたいという人も多いのではないでしょうか。

しかし、三桁どうしの掛け算でも、計算式によっては筆算なしで答えを出せることがありますよ。

では今回の問題、どうやって計算すればよいでしょうか?

問題

次の計算問題を筆算なしで解いてください。
233×506

解答

正解は、「117898」です。

とても大きな答えなので、筆算なしで計算するのは難しそうですが……。

どうやって計算すればよいのか、次の「ポイント」で確認してみましょう。

ポイント

この問題のポイントは、「各桁の答えをバラバラに出すこと」です。

日本の筆算では、掛けられる数に対し、掛ける数を一桁目から順に掛けていき、最後に合計を出します。

しかし、三桁×三桁の計算は、次のような形で計算すれば、各桁ごとに答えを出せるのです。

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※各桁の答えが10以上になる場合は、上の位に数字を繰り上げます。

この方法は、インド式計算法の一種として知られています。

一見ややこしく見えるのですが、今回の問題のように十の位が0の三桁×三桁の掛け算では、この計算方法がとても便利です。

掛ける数の十の位であるeが0だと、千の位、百の位、十の位の計算がシンプルになるからです(233×506の数字を、それぞれabc×defとします)。

では、実際にやってみましょう。

233と506を筆算のように縦に並べてから、各位ごとに計算していきます。

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計算中に繰り上がりがあったときは、次の桁に繰り上げた数字を足していきましょう。そうすると、最終的に「117898」という解答にたどり着けますよ。

まとめ

今回の問題では、三桁×三桁の掛け算のちょっと変わった解法をご紹介しました。

一見複雑に見えますが、慣れてくると、日本式の筆算で計算するよりも簡単に計算できますよ。特に、十の位が0の掛け算と出会ったら、ぜひ試してみてくださいね。

この他にもインド式計算法を使った問題を用意しています。興味のある人は、挑戦してみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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