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大人が意外と解けない算数「11÷6」→概数で表すと?

  • 2024.9.12
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割り算は必ずしも答えがきれいに割り切れるとは限りません。

小数点以下の数が答えにずらっと並んでしまうと、なんだかすっきりしない気持ちになりますよね。

そんな割り算の答えを簡単に表現する方法の一つに概数があります。

今回の問題で「概数とは何だったか」を思い出してみませんか?

問題

次の計算の答えを四捨五入して、小数第二位を四捨五入して小数第一位の概数で表してください。
11÷6

解答

正解は、「1.8」です。

概数を使って割り算の答えを出すときは、問題文の指示をよく読むことが大事です。

問題文に従って、正しい答えを導けたでしょうか?

概数の求め方を忘れてしまったという人は、次の「ポイント」を確認してください。

ポイント

今回のポイントは、「指定された桁数での四捨五入の方法」です。

まず、11÷6を計算します。

この割り算は割り切れないので、次のように小数点以下に数字がずらっと並ぶことになります。

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11÷6
=1.833......

では、この答えを概数に直していきましょう。

概数とは、ある数を大まかな数字で簡略表現したものです。

簡略化の方法には、切り上げ、切り捨て、四捨五入があります。

今回の問題文を見ると、「小数第二位を四捨五入して小数第一位の概数」を求めればよいことが分かります。

ここで注意すべきは四捨五入する数字の位です。この問題で四捨五入する数字は十分の一の位にある数8ではありません。

その一つ下、百分の一の位の3なのです。

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百分の一の位の3は、四捨五入における切り捨ての対象になりますから、答えは1.8になります。

もし十分の一の位の8に注目してしまうと、これを一の位に繰り上げることになり、答えは2.0になってしまいます。

答えが変わってしまうので、四捨五入する数字の位を間違わないようにしましょう。

まとめ

今回の問題はいかがでしたか?

割り算の答えを概数で答えるときは、数字を簡略化する方法が問題文内で指示されています。

簡略化する方法は、四捨五入、切り捨て、切り上げの三つですが、四捨五入は特によく使われるので覚えておきましょう。

また、指定された桁数よりも一つ下の桁を四捨五入することも忘れないでください。

ぜひ他の問題にも挑戦して、「割り切れない割り算の答え」の様々な表現方法を確認してください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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