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大人が意外と忘れている「10÷7」→概数で答えると?

  • 2024.9.5
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小学校のうちに足し算・引き算・掛け算・割り算は習いますが、その中でも間違えやすい計算は「割り算」という人も多いかもしれません。

みなさんも割り算の計算問題で割り切れなかったときや、答えに小数点以下の数字が続いてしまったときなどは、計算が間違っていないか不安になった経験があるのではないでしょうか。

今回は、そんな割り切れない割り算に挑戦して、正しい対処方法を思い出していきましょう。

問題

次の計算をしなさい。ただし、答えは小数第一位までの概数にすること。
10÷7

概数で答えるということは、割り切れない計算ということですね。

解説

この問題の答えは「約1.4」です。

まずは、問題文の条件にある概数についての確認です。

<概数とは>
切り上げや切り捨て、四捨五入して表されるおおよその数のこと。求めたい位の一つ下を切り上げたり切り捨てたりすることで、求めることができる。

小数第一位までの概数にしたいので、小数第二位までを求めて四捨五入します。では、10÷7を実際に計算していきましょう。

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まずは筆算をしますが、10の中に7は1つだけですので、商の整数部分は1です。あまりは3ですね。

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次は10を10.0として小数点と0をまっすぐ下に降ろし、あまりの3と合わせて30÷7を計算します。

すると、4あまり2になりますね。このとき、小数第一位は4ということになります。

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最後に小数第二位を求めて、四捨五入します。先ほどと同様に2と0を降ろして20÷7を計算します。2あまり6となり、小数第二位は2となります。

さらに、この2を四捨五入しましょう。4以下は切り捨てるのが四捨五入ですので、2を切り捨てて、1.4を答えとします。答える際には、あくまでおおよその数なので、必ず「約」をつけることを忘れないようにしてください。

まとめ

概数を求めるときに、四捨五入する位置を間違えてしまうこともあります。問題文をしっかり読んで、四捨五入する位置を間違えないように注意しましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。


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大人が意外と解けない算数 「10÷6」正しく解ける?
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