小数と分数を含んだ計算は、どちらかの形に揃えて計算をします。
今回は、小数に揃えて計算する方法について確認をしましょう!
問題
次の計算をしなさい。
3/4+1.2×3
計算の順序に気をつけて計算をしましょう。
まずは、自分自身で正しい答えを出せるかどうか挑戦してみましょう。
解説
今回の問題の答えは「4.35」です。
ここでは「小数に揃えて計算をする方法」を紹介します。
どのような点に注意するのか、順に確認していきましょう。
分数を小数にする
まずは、分数を小数にしましょう。
分数は、次のように割り算をすることで、小数に変換することができます。
◯/△=◯÷△
今回の問題では「3/4」を小数にしなければいけません。
3/4
=3÷4
=0.75
これによって、元の計算式は「0.75+1.2×3」となります。
小数の掛け算
分数を小数にすることができました。
次に行う計算は、掛け算「1.2×3」です。
小数を含んだ掛け算では、いったん、小数点をとって計算してから、答えの小数点の位置を調整します。
「1.2×3」の場合は次のように考えます。
12×3=36 ←小数点をとった状態で計算する
元の計算式は「1.2×3」(小数点より右の桁数は一)なので、答えの数の小数点を一桁分、左に移動する。
36→3.6
したがって、
1.2×3=3.6
小数の足し算
計算式は「0.75+3.6」となりました。
小数を含んだ足し算では、小数点の位置を揃えて計算します。
「0.75+3.60」と考えることで、桁が分かりやすくなりますね。
よって、
0.75+3.60=4.35
となります。
まとめ
掛け算と足し算では、小数点の扱い方が異なります。
それぞれどのように計算するのかを正しく理解していないと、答えを導くことができません。
忘れていた方は復習をしましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム)
「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。
小数と分数の混ざった計算にもう一問挑戦!